樽前山7合目駐車場の利用状況を初調査 環境省 

樽前山7合目駐車場の利用状況を初調査
環境省 
天気の良い休日は満車になることも多々ある樽前山7合目の駐車場

 支笏洞爺国立公園内にある樽前山の登山利用者の現状を把握するため、環境省は今年度初めて7合目駐車場の現地調査と携帯電話のビッグデータを活用した調査を実施した。札幌圏を中心に幅広い年代が訪れる人気の高さがうかがえた一方、駐車場の収容能力を超える登山車両の急増が課題として浮かび上がった。

 国立公園の適正利用に向けた試み。ビッグデータの調査では2019~21年度の登山者を年代別に分析し、6~10月は20~70代と幅広い年代に及んでいることが分かった。同期間は市道樽前山観光道線が通行可能で7合目駐車場まで車で乗り入れることができ、山頂まで登りやすい。一方、同市道が通行止めの期間は40代または50代と限定的だった。

 居住地別で見ると、道内が圧倒的に多く、このうち札幌市が5割以上を占めた。苫小牧市、千歳市はいずれも2割未満だった。道外は全体の2~4%で、東京が最多、埼玉県、神奈川県と続いた。

 現地調査は、7合目駐車場などの利用状況を平日2回(昨年9月14、22日)、休日2回(9月25日、10月2日)の計4回、午前5時~午後3時(9月25日は午後4時まで)に実施した。

 休日は午前5時前に駐車場50台分の8割が埋まる傾向にあった。入山ピークは早朝と午前11時前後で、満車になると管理人が市道区間に50台程度駐車を促すが、そこも埋まると5合目ゲートで車両を一時的に止め、調整を図っている。9月25日は好天だったため、午後になっても5合目ゲートで待機する車両が見られた。駐車時間は平日で1~2時間、休日で2~3時間。

 これらの調査結果から、駐車場の収容能力を超える登山車両をどう抑制するかが課題となっている。登山口まで路線バスの運行はなく、道路が狭いため大型バスの乗り入れや方向転換もできない。同市道や駐車場、トイレ、緊急時避難施設のヒュッテの維持管理は苫小牧市が担っているが、環境省の担当者は「登山者の大半は苫小牧市外からの来訪。必要な管理を適切に持続的に行うためには、市の管理以外の新たな視点も必要になってくるのではないか」と指摘している。

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