動きづらさ実感 厚南中2年生 高齢者を疑似体験 厚真

動きづらさ実感 厚南中2年生 高齢者を疑似体験 厚真
専用のジャケットなどを装着して不自由な動きを疑似体験する生徒

 厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)の2年生は16日、家庭科授業の一環で高齢者体験を行った。座学を通して少子高齢化社会の知識を学んだほか、実際に専用道具などを使って制限された動きを体感し、お年寄りに対する理解を深めた。

 座学の講師は町社会福祉協議会の職員が務め、「町内では人口が減っている一方で、65歳以上の高齢者の割合が増えている。約20年後には、町内の2人に1人が高齢者」と説明。「公的福祉だけでは手が回らなくなる。これから地域を守っていくためには、皆さんの勇気ある行動が必要になる」と高齢者への理解と協力を呼び掛けた。

 高齢者の疑似体験では、学習用のゴーグルやジャケット、ギプス、重りなどを装着し、つえや歩行器を使いながら廊下まで歩き、階段の上り下りをした。車いすにも乗って不自由な動きを体感し、稲川翔聖さん(14)は「肘や膝が曲がらず、動きづらかった。高齢者がどんな感覚で動いているのかが分かった」と感想を話していた。

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