拓勇小へ手縫い雑巾160枚 拓勇東町の村山さん 苫小牧

拓勇小へ手縫い雑巾160枚
拓勇東町の村山さん 苫小牧
健康維持のために作った雑巾を拓勇小に届けた村山さん(手前)

 苫小牧市拓勇東町の村山ミサヲさん(90)が、市内の拓勇小学校に手縫いの雑巾約160枚を寄贈した。外出機会がめっきり減る冬場の健康維持に―と、ケアマネジャーの働き掛けで昨年末に作り始めた。心を込めて仕上げた雑巾を同校に届けた村山さんは「作っている間は自分も楽しく、いい思い出になった」と述べた。

 村山さんは歩行機能の低下などで要介護1の認定を受けているが、夏~秋は家庭菜園や山菜の漬け込みなど家の中でさまざまな作業をこなしているという。ただ冬場は運動量がめっきり減るため、同居する長女の小西はるみさん(67)は「冬の間に体が弱らないか心配だった」と打ち明ける。

 小西さんからの相談もあり、居宅介護支援事業所拓勇の主任ケアマネジャー鈴木美里さんは当初、デイサービスを紹介しようと考えたが村山さんは「自分の性格には合わない」と施設の利用を拒否。やりとりを重ねるうちに村山さんは裁縫が得意なことと、いつも元気にあいさつをしてくれる同校の児童に特別な思いを寄せていることを知り、拓勇小への手作り雑巾寄贈を提案した。

 村山さんは快諾し、家族の思い出が詰まった浴衣や丹前を丁寧にほどき、雑巾に使用。細い襟の部分も残さず大切に使おうと、さまざまな大きさの布を組み合わせて1枚ずつ丁寧に仕上げた。

 誰かのために―という思いは村山さんの心に火をつけ、寝る間も惜しんで作業に打ち込むことも。約1カ月半の間に160枚の雑巾を完成させ16日、同校に届けた。受け取った6年生の楠木珠羽さんは「学校をきれいにするために使わせてもらう。よりよい学校をつくっていきます」と語った。

 村山さんは「こんなに喜んでもらえるとは」と笑顔。鈴木さんは「高齢者が元気になる方法は介護施設だけではなく地域の中にもあるということを村山さんから改めて教えていただいた」と話していた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る