苫小牧市社会福祉協議会(渡辺敏明会長)は町内会や老人クラブ、企業などが集めたペットボトルキャップとリングプルの寄贈受け付けを今月末で取りやめる。新型コロナウイルス流行下、回収、整理に当たる市民の感染リスクへの不安が増していることに加え、市外からの寄贈が目立つようになり、市民向けの取り組みという本来の事業趣旨とずれてきたことも理由だ。
市社協は10年ほど前から地域福祉活動の推進を目的に、ペットボトルキャップとリングプルを市社協愛情銀行への寄贈という形で受け入れ。寄贈量や団体名を記した受領証を発行し、広報紙などで紹介してきた。
寄贈されたペットボトルキャップは、市ゼロゴミ推進課に提供。市は資源の有効活用へそれらを売却し、益金をワクチン支援に当たる団体「世界のこどもにワクチンを日本委員会」に寄付する事業に取り組んできた。リングプルについては市社協がまとめて回収業者に届け、車いすに換えてきた。
身近でできる地域貢献として回収活動は学校や町内会、老人クラブ、企業、福祉施設などに拡大。寄贈の件数、量共に右肩上がりで2019年度にペットボトルキャップ62件・3239キロ、リングプル67件・666キロだったのが、今年度は1月末時点でペットボトルキャップ150件・3704キロ、リングプル118件・1142キロに上る。
寄贈量や件数の増加に伴い、保管スペースの確保や受領対応の業務負担増が課題に。近年は、感染症へのリスクから回収活動への不安を吐露する市民も出始めている。
また、ペットボトルキャップなどを寄贈という形で受け入れる機関が道内では少ないこともあってか2年ほど前から市外の企業による持ち込みが目立つように。もともと市民向けの回収事業だったのにもかかわらず市外から寄せられるペットボトルキャップは20年度が55キロ、22年度は1月末までで124キロと増えてきている。
こうした状況も踏まえ、市社協はペットボトルとリングプルの寄贈対応は継続困難と判断。「以前から検討を重ねてきたが、今月末での中止を決めた。長年にわたる、地域の皆さんからの多大なご協力に感謝している」と話す。
なお、市によるペットボトルキャップの回収は従来通り継続。家庭で集めたキャップは市役所、ときわスケートセンター、苫小牧信用金庫の各支店の専用箱で受け入れる。町内会などの団体や企業が集めたものについては従来通り、ゼロごみ推進課に連絡後、沼ノ端クリーンセンター(沼ノ端)に搬入してもらう。
リングプルについては缶に付けたままでも再資源化できるため、市はリングプルのみの回収には対応していない。
問い合わせは市社協 電話0144(32)7111。
















