苫小牧・中塚汐音ちゃん、生まれて初のウィッグ用に髪カット

苫小牧・中塚汐音ちゃん、生まれて初のウィッグ用に髪カット
生まれて初めて髪の毛を切る汐音ちゃん

 がんの治療などで髪を失った子どもたちの医療用ウイッグを製作するため、髪の毛を寄付するヘアドネーション。この運動に協力したいと苫小牧市日新町の園児、中塚汐音(しおね)ちゃん(5)は18日、明野新町の美容室ヘアスペースシュシュを訪れ、生まれて初めて髪の毛を約35センチ切った。毛髪は同店を通じて、子どもに無償でウイッグを提供する「北海道ヘアドネーション協会」に送られる。

 母親の和美さん(43)は4年前、めいがヘアドネーションをしたと聞き、当時1歳だった汐音ちゃんも協力できれば―と考えた。一度も切らずに伸ばし続けて昨年9月、ラジオ番組で同協会の存在を知った父親の大河さん(40)が同協会に問い合わせ、提携美容室を紹介してもらった。

 この日は汐音ちゃんの5歳の誕生日の前日。5年間で髪の毛は58センチに伸び、尻辺りまで到達した。「洗うのも、乾かすのも、とかすのも大変だった」と大河さん。髪の毛の艶を出すためドライヤーの温風を当てた後、冷風で乾かす工夫をしていたという。

 初めての美容室に「ドキドキ」と小さな声の汐音ちゃん。美容師が髪の毛を小さな束に分けてゴムを結び、はさみでカットしていく様子を鏡越しにじっと見詰めた。「かわいい」「短いのも似合うね」と両親から声を掛けられると、にっこりとうなずいた。

 和美さんと大河さんはカットされた髪の毛を手に取り、「感慨深い。寂しい気持ちもあるが、5年間伸ばし続けても(ウイッグ)1人分にもならない」と話し、引き続きヘアドネーションに協力する考えを示した。汐音ちゃんも「またやりたい」と語った。

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