第55回苫小牧スピードスケート選手権大会は18、19両日、苫小牧市ハイランドスポーツセンターで年代、距離別の男女各種目が行われた。苫小牧勢は小学の部4部門、中学の部3部門で総合優勝。高校の部では駒大苫小牧勢が躍動した。
苫小牧スケート連盟が主催した今季市内最終戦。東胆振、日高をはじめ千歳市、函館市などオープン参加を含む110人が各種目にエントリーし、集大成の滑りを披露した。
◇小学
【男子】
500メートル
▽1年1回目 (1)加藤輝(浦河堺町)1分7秒46(2)大津(苫小牧連合)(3)尾泉(浦河堺町)▽同2回目 (1)加藤輝(浦河堺町)1分5秒65(2)尾泉(同)(3)大津(苫小牧連合)▽2年1回目 (1)葛西佑(苫小牧連合)1分3秒83(2)高橋(浦河堺町)▽同2回目 (1)葛西佑(苫小牧連合)1分4秒30(2)高橋(浦河堺町)▽3年1回目 (1)加藤陽(浦河堺町)56秒15(2)酒井(浦河東部)(3)山本(苫小牧連合)▽同2回目 (1)加藤陽(浦河堺町)55秒53(2)山本(苫小牧連合)(3)酒井(浦河東部)▽4年 (1)小野瑛司(苫小牧連合)52秒48(2)佐藤(浦河堺町)(3)真壁(苫小牧連合)▽5年 (1)清原光(浦河東部)49秒35(2)宮越(同)(3)舟田(浦河堺町)▽6年 (1)米川虎汰郎(浦河野深)46秒26(2)山田(浦河東部)(3)山角(同)
1500メートル
▽4年 (1)小野瑛司(苫小牧連合)2分47秒79(2)佐藤(浦河堺町)(3)山田(浦河東部)▽5年 (1)平井恒輝(苫小牧連合)2分33秒72(2)平井奎(浦河堺町)(3)舟田(同)▽6年 (1)米川虎汰郎(浦河野深)2分29秒08(2)山田(浦河東部)(3)山角(同)
総合
▽1年 (1)加藤輝(浦河堺町)133.110点(2)大津(苫小牧連合)(3)尾泉(浦河堺町)▽2年 (1)葛西佑(苫小牧連合)128.130点(2)高橋(浦河堺町)▽3年 (1)加藤陽(浦河堺町)111.680点(2)山本(苫小牧連合)(3)酒井(浦河東部)▽4年 (1)小野瑛司(苫小牧連合)108.410点(2)佐藤(浦河堺町)(3)山田(浦河東部)▽5年 (1)平井奎伍(浦河堺町)103.463点(2)舟田(同)(3)清原(浦河東部)▽6年 (1)米川虎汰郎(浦河野深)95.953点(2)山田(浦河東部)(3)山角(同)
【女子】
500メートル
▽1年1回目 (1)山本来未(苫小牧連合)1分21秒62(2)伊藤(浦河東部)(3)高泉(同)▽同2回目 (1)山本来未(苫小牧連合)1分18秒85(2)伊藤(浦河東部)(3)高泉(同)▽2年1回目 (1)佐藤陽咲(浦河堺町)1分16秒11▽同2回目 (1)佐藤陽咲(浦河堺町)1分18秒04▽3年1回目 (1)尾泉咲良(浦河堺町)1分0秒01(2)高泉(浦河東部)(3)舟田(浦河堺町)▽同2回目 (1)尾泉咲良(浦河堺町)59秒86(2)高泉(浦河東部)(3)舟田(浦河堺町)▽5年 (1)葛西風花(苫小牧連合)52秒15(2)田中(浦河堺町)▽6年 (1)坪田奈桜(鵡川)53秒59(2)菊池(厚真)(3)北島(同)
1000メートル
▽5年 (1)葛西風花(苫小牧連合)1分43秒13(2)田中(浦河堺町)(3)種市(同)▽6年 (1)坪田奈桜(鵡川)1分50秒09(2)菊池(厚真)
総合
▽1年 (1)山本来未(苫小牧連合)160.470点(2)伊藤(浦河東部)(3)高泉(同)▽2年 (1)佐藤陽咲(浦河堺町)154.150点▽3年 (1)尾泉咲良(浦河堺町)119.870点(2)高泉(浦河東部)(3)舟田(浦河堺町)▽5年 (1)葛西風花(苫小牧連合)103.715点(2)田中(浦河堺町)▽6年 (1)坪田奈桜(鵡川)108.635点(2)菊池(厚真)(3)北島(同)
◇中学
【男子】
500メートル
▽1年 (1)中山隼(浦河荻伏)42秒15(2)栗村(青翔)(3)永渕(啓北)▽2年 (1)小松拓史(青翔)45秒73▽3年 (1)山角歩(浦河第二)40秒64(2)永渕(啓北)
1500メートル
▽1年 (1)栗村康生(青翔)2分12秒84(2)永渕(啓北)(3)清川(同)▽2年 (1)小松拓史(青翔)2分18秒59▽3年 (1)山角歩(浦河第二)2分10秒10(2)永渕(啓北)
3000メートル
▽1年 (1)栗村康生(青翔)4分50秒17(2)永渕(啓北)(3)清川(同)▽2年 (1)小松拓史(青翔)4分56秒29▽3年 (1)永渕心悠(啓北)4分43秒88(2)山角(浦河第二)
総合
▽1年 (1)栗村康生(青翔)135.171点(2)永渕(啓北)(3)清川(同)▽2年 (1)小松拓史(青翔)141.307点▽3年 (1)永渕心悠(啓北)134.153点(2)山角(浦河第二)
【女子】
500メートル
▽1年 (1)酒井夏羽(浦河第二)43秒98▽2年 (1)菊池優花(浦河荻伏)45秒53(2)北島(厚南)(3)稲川(同)▽3年 (1)田畑妃毬(鵡川)42秒84(2)加藤(浦河第二)
1000メートル
▽1年 (1)酒井夏羽(浦河第二)1分34秒73▽2年 (1)菊池優花(浦河荻伏)1分33秒05(2)北島(厚南)(3)稲川(同)▽3年 (1)田畑妃毬(鵡川)1分26秒87(2)加藤(浦河第二)
1500メートル
▽1年 (1)酒井夏羽(浦河第二)2分33秒07▽2年 (1)菊池優花(浦河荻伏)2分29秒42(2)北島(厚南)(3)稲川(同)▽3年 (1)田畑妃毬(鵡川)2分19秒55
総合
▽1年 (1)酒井夏羽(浦河第二)142.368点▽2年 (1)菊池優花(浦河荻伏)141.861点(2)北島(厚南)(3)稲川(同)▽3年 (1)田畑妃毬(鵡川)132.791点
◇高校
【男子】
▽500メートル (1)阿部春琉斗(駒大苫小牧)37秒68=大会新=(2)引地(同)(3)中村(同)▽1500メートル (1)引地朔野(駒大苫小牧)1分56秒90(2)阿部(同)(3)船崎(同)▽5000メートル (1)引地朔野(駒大苫小牧)7分6秒79=大会新=(2)阿部(同)(3)船崎(同)▽総合 (1)阿部春琉斗(駒大苫小牧)121・096点(2)引地(同)(3)船崎(同)
※3000メートルはリンクコンディション不良のため中止
【女子】
▽500メートル (1)門田ひなた(駒大苫小牧)44秒61(2)中村(同)(3)韮澤(同)▽1000メートル (1)平吹美歩(駒大苫小牧)1分36秒08(2)韮澤(同)(3)中村(同)▽1500メートル (1)平吹美歩(駒大苫小牧)2分27秒15(2)韮澤(同)(3)中村(同)▽3000メートル (1)平吹美歩(駒大苫小牧)5分8秒67▽総合 (1)平吹美歩(駒大苫小牧)197.335点
―永渕、有終の美
市内唯一のスピードスケート少年団、苫小牧連合の主将永渕心(啓北中3年)が最後のレースに臨んだ。2日間で出場した3種目全てで屋外リンクの自己ベストを更新。総合優勝も果たし有終の美を飾った。
圧巻だったのは19日の1500メートル。課題にしてきたスタートで「うまく入れた」。その後もコーナーで効率よく加速し、自己ベストを5秒近くも縮めた。
レース後は場内アナウンスで引退の報が伝えられ、会場に集まった選手保護者や競技関係者から惜しみない拍手を浴びた。後輩から花束を手渡され「今までやってきて良かった」と感慨に浸った。
小学4年時に苫小牧へ移り住んだ際、苫小牧連合の体験会参加をきっかけに弟友悠(啓北中1年)と一緒に競技を始めた。夏場の厳しい体力トレーニング、シーズンに入ればいてつく寒さの中で滑り込む日々を送ったが「仲間と練習するのが好きで、どんなつらいことも楽しく思えた」。
今季は唯一の最上級生となり少年団のリーダー役を担った。「真面目でしっかり者。小さい子にも一緒に頑張ろうと声を掛ける優しいお兄さんだった」と金子団長は言う。
4月の進学を機に、競技の一線から退くことを決意。小中各年代に有力選手が多くいる後輩たちに向け「まずは楽しくスケートを続けてほしい」と温かいエールを送った。
―葛西、コロナ乗り越え「自己新」
新型コロナウイルスの影響で小学年代の全国級大会出場をやむなく辞退していた苫小牧連合の葛西(美園小5年)が、悔しさを吹き飛ばす快走で自己ベストを更新した。
19日の5年女子1000メートル。反応良くスタートを切り「直線でスピードに乗ることができた」と同走者をぐんぐん突き放し、今月初旬の苫小牧民報社杯でマークした1分44秒93の自己ベストを1秒80も上回った。
氷上練習を再開したのは大会2日前。金子団長は「最後まで足も動いていて完璧なレース。ブランクがあったにもかかわらず2秒近くタイムを縮めたのは、びっくり」と潜在能力の高さに目を丸くした。
11、12両日に市内初開催された全日本ノービス大会で上位が期待されながら、直前に新型コロナの濃厚接触者となり無念の欠場。それでも「スライドボード練習やフォームチェックを毎日した」と自宅内で努力した成果が出た。
最上級生となる来季に向け好感触を得た。夏場の体力づくりや自主練習に一層力を入れ「1000メートルは1分40秒台を目指したい」と意気込んだ。






















