障害のあるアーティストが力作発表 25日に「アール・ブリュット展」初開催 ステージ、芸術作品披露

アール・ブリュットのイベントを企画した実行委員ら

 障害のあるアーティストが手掛ける芸術作品を集めたイベント「アール・ブリュットin苫小牧2023」が25日、苫小牧市文化会館で開催される。市民有志でつくる苫小牧の文化と福祉を考える会(石橋創代表)が主催する初の試みで、ステージ公演と絵画の展覧会を計画している。

 展覧会は「見つめるちから展」と題し、午前11時~午後4時に開催される。洞爺湖町や旭川市など道内各地で制作に取り組む5人の作家が出展。風景や建物、動物などの模写や、紙を埋め尽くすようにたくさんの升目を描き、色彩豊かに彩色した作品など、独特の感性から生み出された50点を展示する。

 ステージ公演は午後1時半開演。和太鼓チーム「さっぽろ太鼓衆 風」、知的障害のある青年でつくる演劇集団「ハンディキャップシアターshowtime」、ピアノ、ジャンベ、サックスで構成する音楽バンドチーム「銀ノ揺らぎ」が出演。いずれも札幌の団体で、表現活動に打ち込む人々の情熱あふれるステージが繰り広げられる。

 苫小牧の文化と福祉を考える会は共生社会の実現を目指し、2018年11月に結成。19年6月、聴覚障害者と健常者で創作する川崎市のプロ人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(川崎市)による人形劇公演を市内で開催した。この取り組みに関わった市民らから「活動を続けてほしい」と要望があり、より幅広い分野の作品発表の機会としてアール・ブリュット展を企画したという。

 取り組みは市の市民文化芸術振興助成事業の対象。石橋代表ら3人の実行委が今月15日に岩倉博文市長を訪問し、催しの内容や趣旨について説明した。岩倉市長は「独特の才能にあふれた作品が並ぶと思う。一人でも多くの人に触れてほしい」と盛況を祈った。

 今回のアール・ブリュット展には”わからなさを楽しむ”というテーマが設けられている。石橋代表は「作品を無理やり解釈し、結論付けようとするのではなく、作品世界をそのまま受け止めることに意識を向けてもらえれば」と願う。

 今後の定期開催も目指しており、地元のアーティストの掘り起こしも進めたい考え。このため当日は、アーティスト募集のチラシを会場で配布する予定だ。

 アール・ブリュット展は入場無料だが、事前予約が必要。申し込みはインターネットの専用フォーム、ファクスなどで受け付ける。

 問い合わせは同会崎崎(すざき)さん 携帯電話070(7426)4464。ファクス0144(52)1177。

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