苫小牧を拠点に活動した画家能登正智(のとまさとし)氏(1922~2001年)の企画展が開かれている苫小牧市美術博物館で17、18の両日、鑑賞会と学芸員が解説するスライドトークが行われた。市民ら延べ36人が参加し、独特な技法で描かれた能登氏の油彩画や木版画への理解を深めた。
鑑賞会は市美術館友の会との共催で、参加者との対話形式で実施。研修室に能登氏の作品5点と能登氏が影響を受けた画家国松登氏の作品2点を並べ、グループごとに感じ取ったことを語り合った。
1991年の油彩画「草笛」については「(人が)手を合わせているように見えるが、タイトルを聞くと草笛を吹いているようにも感じる」、国松氏の作品と比較した際には「能登さんの作品には風が吹いているような動きがある」などと自由に感想を述べた。
約50年前に能登氏とスケッチに出掛けたという神奈川県鎌倉市の主婦(73)は「いろんな捉え方があり、想像しながら楽しめる」とじっくり作品を見詰めていた。
スライドトークでは、立石絵梨子学芸員が作品の特徴や見どころを解説。2012年に閉館した王子製紙スケートセンター(旧王子スポーツセンター)やふたば幼稚園(王子町)の正門に、かつて能登氏の壁画があったことも紹介した。
千歳市の公務員田中秀尚さん(58)は「地元の山線軌道を描いた版画もあって貴重」と感慨深げだった。
















