道知事選(3月23日告示、4月9日投開票)の告示まで1カ月に迫った。前回(2019年)同様、2月上旬に構図が確定した超短期決戦。再選を目指す無所属現職の鈴木直道氏(41)=自民党、公明党、新党大地推薦=と、保守道政から20年ぶりの奪還を狙う無所属新人の池田真紀氏(50)=立憲民主党推薦、国民民主党道連、共産党道委、社民党道連支持=の両陣営とも選対本部の事務所開きを終え、事実上の選挙戦に突入している。今春の統一地方選の知事選では、全国でも数少ない与野党対決型の選挙戦。告示を前にした前哨戦から党首、党幹部、閣僚、知名度の高い議員らのてこ入れ合戦も過熱しそうだ。
■鈴木陣営
「直面するさまざまな影響から道民の命と健康、暮らしをしっかり守り抜く。そして北海道の確かな未来を創っていきたい」
1月28日に札幌市内のホテルで行った出馬会見。2期目を狙う鈴木氏は、こう力を込めた。
「直向(ひたむ)きに、北海道を前へ」をキャッチフレーズに、福祉や防災、産業振興など8項目の基本政策を掲げる。開会中の定例道議会(3月8日閉会予定)終了後に、詳細な政策・公約を発表する見通しだ。
後援会「活力あふれる北海道の未来を実現する会」(似鳥昭雄会長)は今月1日、昨夏の参院選道選挙区で長谷川岳参院議員も使用したススキノの中心部(南5西3)に選対本部の拠点を設けた。前回同様、推薦を受ける自民、公明両党、大地と全道各地に張り巡らせた後援会が連動。経済界の支援も受け、分厚い組織選挙を展開する構え。
圧倒的な知名度の高さから「勝ち方が問題。圧倒的な勝利を」との声も陣営の一部から漏れるが、自民党道連幹部からは上滑りを警戒する声も。与野党一騎打ちを制した前回(162万票)を上回る得票で、2選のゴールを目指す。
■池田陣営
「出馬の背中を押していただいた横路孝弘さん(故人、元道知事)の思いをしっかり受け止め、全道遊説を開始。そして第一声(3月23日)では、大きな声で『道政奪還』を訴えられる活動を展開していきます」
18日に札幌市内で行った合同選対本部の事務所開き。前衆院議員の池田氏は知事選初陣に懸ける思いを、こう支持者に語り掛けた。
4者会議(立憲民主党道連、国民民主党道連、連合北海道、北海道農民政治力会議)の出馬要請を受けたのが1月29日。その後、約3週間のスピードで出馬表明、選対本部の立ち上げと一気に駆け抜けてきた。
キャッチフレーズは「誰ひとり置いてきぼりにしない あたたかい道政へ」を掲げる。中央の視点からこぼれ落ちた生活現場の声を反映し、道民参画の地方自治の実現を目指す。詳細な政策・公約は現在、策定中で、近く発表する予定だ。
立憲推薦、国民道連支持のほか、22日には共産党道委と社民党道連も支持する方針を決定し、「野党共闘」の輪を拡大。池田氏は「保守王国」の衆院道5区で惜敗したが、自民候補とデッドヒートを演じた経験がある。今回も巨大組織の現職陣営に対抗するため、ミニ集会、つじ立ちなど徹底した「草の根」運動で挑む。
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知事選には、無所属新人の門別芳夫氏(61)も札幌に事務所を構え、独自の運動を展開している。

















