胆振総合振興局がまとめた2022年度上期(昨年4~9月)の胆振管内観光入り込み客数は826万8000人で、前年度同期に比べ61・8%増(315万7800人増)と大幅に伸びた。新型コロナ流行に伴う行動制限の緩和、道や市町独自の旅行割引制度の実施などが観光需要を押し上げたとみられる。苫小牧市も70%超増加し、20年春以降のコロナ禍で急激に落ち込んだ入り込みは回復傾向にある。
東胆振の1市4町では、苫小牧市が138万5800人で前年度同期比76・1%増。白老町は129万7200人で同37・1%増。安平町は62万8200人で同26・9%増。厚真町は9万4700人で同41・8%増。むかわ町は7万5000人で同44・8%増となり、各自治体とも前年を大きく上回った。
22年度上期は、コロナ対策の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令がなく、道の「どうみん割」や苫小牧市の「とまとま割」など自治体独自の旅行割引事業が観光需要を一気に喚起。胆振全体の宿泊者数は延べ123万3500人泊(人泊=宿泊人数と宿泊数を掛けた数字)となり、前年同期と比べて倍増した。
さらに行動制限の緩和で、苫小牧市の「とまこまい港まつり」など、コロナ禍で中止されていた各地のイベントが再開されたことも入り込み増の背景にある―と同振興局はみている。
管内の入り込み客のうち、道外客は201万4100人で同72・8%増、道内客は625万3900人で同58・5%増となった。
コロナで20年春以降に激減した入り込み客数の回復傾向を示したものの、感染流行が始まる前の19年度上期と比較すると全体で20%減となり、まだ元に戻っていない。
一方、訪日外国人の宿泊者数は延べ3641人泊で、前年度同期の2・3倍。22年度上期は、感染対策で制限していた訪日外国人の入国者数上限の段階的な引き上げや、添乗員付きツアー客に限定した入国許可など緩和策が増加要因となった。国別では延べ数で韓国1889人、米国276人、中国196人など。
下期(昨年10月~今年3月)について同振興局商工労働観光課の担当者は「訪日外国人の入国上限撤廃といったコロナ水際対策の大幅緩和や全国旅行支援の実施などで、今年度下期の入り込み客数は上期実績をさらに上回るだろう」と予測している。



















