苫小牧高専6人、全国デザインコンペで審査員特別賞

苫小牧高専6人、全国デザインコンペで審査員特別賞
審査員特別賞の「翼」を前に受賞を喜ぶ部員たち

 苫小牧工業高等専門学校の構造デザイン部の学生6人が、昨年12月に福岡県大牟田市で行われた「第19回全国高等専門学校デザインコンペティション2022in有明」の構造デザイン部門で、審査員特別賞を受賞した。鳥の翼をイメージした斬新なデザインで、耐荷性に富んだ橋の模型が高評価を獲得した。

 全国高等専門学校連合会の主催。ロボットコンテストやプログラミングコンテストと共に、全国の高専生が技術力を競い合う大会として毎年開催している。

 「構造デザイン」「空間デザイン」「創造デザイン」「AMデザイン」「プレデザコン」の5部門あり、同校は2004年の第1回から構造デザイン部門を中心に出場。今年度、同部門には全国の高専32校とモンゴルの高専3校の54チーム(エントリー数は265人)が参加した。

 画用紙(ケント紙)と接着剤のみで製作した橋を会場に持ち込み、質量測定や載荷試験、デザイン性の審査で優劣を競った。

 今年のコンペは「新たなつながり~ふたつでひとつ~」がテーマ。分割された二つの橋を中央付近でつなぎ、一つの橋を作る課題が出された。

 6人は、細長い三角形を二つ並べた鳥の翼のような形をした橋「翼」を製作。載荷試験で最大50キロの重りに耐えられるよう圧力を分散させたほか、橋の断面を三角形10個を束ねた形状にした。橋中央に圧縮力がかかるため連結箇所を平面にして押し付け、支え合うよう工夫したという。

 「なるべく単純かつ、力を逃がす構造にした」と語るのは機械系の4年林憲伸さん(19)。例年は夏頃から製作に取り掛かるが、今年度は運動部と兼部する部員が多かったため昨年10月末に着手。1カ月ほど試行錯誤し、4作品目で完成させた。

 大会当日、「翼」は50キロの重りに耐えて耐荷性は50点満点を獲得。デザイン性も14・7点(20点満点)と高評価だったが、軽量性は6・5点(30点満点)にとどまった。約60グラムの作品もある中、268・9グラムと重かったためとみられる。

 得点は各競技終了後すぐに公表され、順位は閉会式の前に17位で確定。「今回も入賞できなかった」と諦めていたため、審査員特別賞受賞がアナウンスされ「信じられなかった」と電気電子系4年の村上拓郎さん(19)は振り返る。

 同校が同部門で受賞するのは、初めて。高澤幸治顧問は「二つの部材を食い込ませたり、差し込ませたりする橋が多い中、ただ接触させるだけの構造が評価されたのでは」とみる。

 「2年生のときには失格を経験しており、ようやく他校と競える成績となって安心した」と林さん。村上さんは受賞を糧に「来年はさらに早めに準備し、より高い順位を目指したい」と次の目標を見据えた。

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