半導体産業再興を ラピダス千歳進出 道と一緒に挑戦

半導体産業再興を ラピダス千歳進出 道と一緒に挑戦
ラピダスが工場建設を予定している千歳美々ワールド

 トヨタ自動車、NECなど国内を代表する企業8社が出資、設立し、次世代半導体の国産化を目指す新会社Rapidus(ラピダス、東京)は、千歳市に最初の工場を建設すると2月28日に発表した。来道した小池淳義社長は道庁で鈴木直道知事と面談して社の方針を伝え、全国各地で誘致に手を挙げた候補地から千歳を選択した理由を説明。2月16日に東京本社でプレゼンを含むトップセールスを行った鈴木知事は世界最先端、最高水準の半導体の製造拠点が本道に誕生することに強い期待感を示した。

 小池社長は千歳進出を決めた理由を複数挙げた。「半導体にとって欠かせない水が豊富であることが大きな理由。そして先端の技術、世界中の優秀な技術者が集まれる環境がある」と指摘。再生可能エネルギーの潜在力が高いことも挙げた。さらに「大自然に囲まれた広大な産業用地がある。われわれの工場、研究、人材育成に関して非常に大きな意味を持っている。これを推進できることを確認した」と述べた。北海道が進めるゼロカーボンについても「この思想は私どもの会社の理念であるグリーン化という形に極めて似ている。これも重要なことだった」と語った。

 また、「これが一番大きかったかもしれない」とし、「知事から頂いた一緒にチャレンジしてほしいという言葉。私どもにとって非常に多くの共感を得るものだった」と強調した。

 鈴木知事は「ラピダス社の挑戦を一緒にやりたいんだということをプレゼンさせていただいた」と説明。次世代半導体の製造拠点が千歳に設けられることについて「さまざまな分野でイノベーション(技術革新)を起こすキーとなる」と指摘。1980年代には世界の半導体市場のシェアが50%を超えてトップだったものの、その後激減した日本の半導体産業についても「ラピダスが国内において各国と連携して挑戦していくことで、半導体産業の再興、発展につながる」と述べた。

 ラピダスが工場建設を予定するのは、新千歳空港に隣接した工業団地「千歳美々ワールド」。数十ヘクタールの土地を取得し、2025年前半に試作ラインを稼働、27年をめどに量産ラインを立ち上げる計画。最終的に研究開発を含めて5兆円規模の投資を見込んでいる。

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