苫高専協力会 若手研究者が成果発表 企業とのマッチング機会創出

苫高専協力会 若手研究者が成果発表 企業とのマッチング機会創出
研究成果に耳を傾ける参加者

 苫小牧工業高等専門学校協力会(石森亮会長)は6日、苫小牧経済センタービルで同校の若手研究者を対象に実施した研究助成の成果発表会を開いた。オンライン聴講を含め約50人が参加。会員企業の幹部らが4人の助教や准教授の発表に耳を傾けた。

 同会は今年度初めて、着任5年以内の研究者を対象に会員企業との共同研究を条件とした研究費を助成。発表会は、研究者と企業のマッチング機会の創出などを目的に企画された。

 2020年に応用化学・生物系の助教に着任した長尾昌紀さん(29)は「地域の未利用資源を用いた新規触媒材料の開発」をテーマに発表。石炭火力発電により発生する有害物質を石炭灰を基盤とした触媒で除去し無害化する研究を始めたといい、「石炭灰は安価に利用可能で科学的に高いポテンシャルを有するが表面積が著しく小さいことが課題」と述べた。

 その上で、水酸化カルシウムや水と混ぜて乾燥させると「粒子の表面積が10倍になる」と紹介。「一般的な金属酸化物をはるかにしのぐ触媒活性があった」と報告した。

 発表会ではこのほか、「有機酸を利用した六価クロムの還元システムの開発」「キトサンを利用した効率的な除菌システムの提案」なども。参加者から「特許の取得はどうするのか」といった活発な質問が飛び交っていた。

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