価格転嫁率41・5% 1割強はできず 帝国データバンク 道内企業調査

価格転嫁率41・5% 1割強はできず 帝国データバンク 道内企業調査

 道内企業の7割弱が多少なりとも価格転嫁できているが、価格転嫁率は約4割(41.5%)―。帝国データバンク札幌支店の実態調査で、こんな結果が出た。コストが100円上昇した場合に、41.5円しか販売価格に反映できていない実態が浮かび上がった。

 コストの上昇分に対して、多少なりとも価格転嫁できている企業は67・2%。その内訳を見ると、「全て転嫁できている」企業は4・8%にとどまり、「2割未満」が18・2%で最多。以下、「2割以上5割未満」(15・9%)、「5割以上8割未満」(14・8%)、「8割以上」(13・5%)の順。

 一方、14・6%の企業が「全く価格転嫁できていない」と回答した。

 価格転嫁率の業界別では、「卸売」(62・5%)が6割を超えてトップ。これに「製造」(47・7%)、「小売」(47・4%)が続いた。最低は「運輸・倉庫」の14%だった。企業からは「みんなが一斉に価格転嫁すれば良いが、競争社会の中では難しい」(一般貨物自動車運送)との声も上がっている。

 自社の主な商品・サービスのコスト上昇に対する価格転嫁以外の対応策(複数回答)では、「自社経費の削減」が62・3%で最多。これに「ロスの削減」(40・8%)、「生産の効率化」(22・6%)が続いた。

 価格転嫁できない・難しい理由(複数回答)では、「取引企業から理解が得られ難い」(28・2%)が最も多かった。

 同支店では「価格転嫁が進まない要因として、交渉自体が行えない点を挙げる企業もある」と指摘。政府には「さらなる取引の適正化に資する取り組みが必要不可欠」としている。

 調査は昨年12月16日~今年1月5日に、道内企業1189社を対象に実施。561社から回答を得た(回答率47・2%)。

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