東日本大震災から12年となった11日、津波で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島各県の沿岸部では早朝から大勢の人たちが犠牲者を悼み、祈りをささげた。
約180人が犠牲となった仙台市若林区の荒浜地区では、地元住民らが日の出とともに手を合わせた。孫2人と息子夫婦を亡くした同市宮城野区の農業山田正二さん(76)は「12年たって風景は変わったが、息子らを思う気持ちは変わらない。涙を流さないように線香を上げたい」と語った。
建物の高さを超える津波が襲い、鉄筋の骨組みだけになった宮城県南三陸町の防災対策庁舎前の献花台にも朝から続々と人が訪れた。
同町職員の三浦満夫さん=当時(60)=は津波にのまれ、今も行方不明という。千葉市から4年ぶりに来た、いとこの河原龍二さん(71)は「冥福を祈る気持ちで来た。あっという間の12年だった」と振り返る。「地震はいつ起こるか分からない。この経験を生かし、犠牲者を出さないシステムになってほしい」と願った。
















