見通し「悪い」5割超 原材料費高騰が影響大 企業調査23年業況 苫小牧信金

見通し「悪い」5割超 原材料費高騰が影響大 企業調査23年業況 苫小牧信金

 苫小牧信用金庫(小林一夫理事長)は、東胆振や日高などにある取引先企業を対象にした2023年の自社業況見通しアンケートの結果をまとめた。回答した245社のうち、「悪い」と答えたのは139社(56・7%)に上り、原材料費や燃料費の高騰などを背景に厳しい経営状況を予測している実態を物語った。

 アンケートは昨年12月、同信金の本店(苫小牧市)や白老町、千歳市、日高管内の支店(札幌圏を除く)所在地にある製造、小売り、建設、サービス、運輸など各業種の取引先企業を対象に実施した。

 調査では、「悪い」のほか、「普通」と答えた企業が33・9%(83社)、「良い」は9・4%(23社)。「良い」の割合から「悪い」の割合を差し引いた業況判断指数(DI)はマイナス47・3で、22年業況見通しの前回調査から3・9ポイント悪化した。

 「悪い」とした業種別の割合は、サービス業が66・7%(30社)と最も高く、製造業60・0%(18社)、小売業58・3%(35社)、卸売業56・5%(13社)、建設業52・5%(28社)、運輸業50・0%(9社)などと続き、大半の業種が先行きを厳しく見ていることが分かった。

 今年の売上高の見通しについては、「減少」が41・6%(102社)、「変わらない」が33・1%(81社)。「増加」は25・2%(62社)にとどまった。業績が上向く時期に関しては、「見通しが立たない」が37・1%(91社)と最も多く、「1年後」が17・1%(42社)、「2年後」が15・1(37社)%と続いた。

 また、今年の事業環境のリスクを複数回答で尋ねたところ、回答企業の80・8%(198社)が「原材料・仕入れ価格の高騰」を挙げた。特に製造業は、回答した全30社が高騰を最大リスクとした。この他、「エネルギー価格の高騰」が53・5%(131社)、「コロナなど感染症の再拡大」が31・0%(76社)など。

 同信金は「調査した昨年末の段階では、新型コロナウイルスの感染拡大で企業の多くが23年の業況に不透明感を抱いていた。現在は感染流行が落ち着き、(社会正常化の動きで)今年の経営環境に明るい兆しも見られるものの、依然、慎重な姿勢にある」としている。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る