苫小牧市出身の田中深愛(みのり)=小樽・北照高1年=がアルペンスキーで躍動している。成長途上の中、オリンピックやワールドカップ出場者と競ったファーイーストカップ(2月27日~3月3日、長野県)で右膝を負傷したものの、今月後半からの大会復帰とさらなる高みを見据えている。
北海道選手権(2月23日、小樽市)ではダイナミックな動きを必要とするスラロームで9位にランクインするなど好調を保っていた田中。しかし、ファーイーストカップではジャイアントスラローム(GS)の競技中に転倒し、右膝を強打した。骨挫傷の診断を受け、現在は苫小牧市の自宅で療養している。
順調に結果がついてきていただけに、競技人生で初のけがに不安は募る。「焦ってはいけないと分かっているが、練習できないとライバルに負けた気になってしまう」と話した。
それでも前を向けるのは、高い目標を持ち続けているからだ。「将来的には五輪に出られるようになりたい」。昨年春に苫小牧明倫中から小樽市の北照高に入学し、小学生の頃から憧れていた強豪校でスキーに打ち込める環境に身を置いている。
今季の目標は現在参加しているFISレースに復帰し、リバース(30位以内)に入ること。同年代では上位に立ちたいと話す。「体に限界が来るまでスキーを頑張り続けたい」と強いまなざしで語った。

















