苫小牧市の剣道道場、苫小牧至誠館は19日、今年度の卒団式を苫小牧日新小学校体育館で行った。新型コロナウイルスの流行により、2年ぶりとなった式には、卒団する渡辺三千架(啓北中3年)が最後の稽古に臨んだ。
渡辺は同館の渡辺光敏館長の実孫で、小学4年から6年間道場に通い続けた。渡辺館長が「大会結果のみならず、練習過程にも重きを置いて後輩たちを鼓舞してくれた」と評するように、地道に重ねた努力が実を結び、2022年の胆振中体連で優勝をつかんだ。
卒団式では門下生9人でトーナメント戦を行った後、渡辺が全員との打ち込み稽古を行った。後輩たちに10秒間、面や胴を打ち続けた。最後は渡辺館長を相手に、中学生活最後の稽古を終えた。
渡辺は春から苫小牧東高に進学し、文武両道の道を歩む。「先輩方に力負けしないよう、至誠館での経験を糧に頑張りたい」と話し、剣士の道に導いてくれた渡辺館長へ「剣道を始められてよかった。感謝の気持ちでいっぱい」と語った。

















