苫小牧東高校出身で札幌市内の料理店のオーナーシェフ五十嵐光さん(45)=札幌市在住=が、苫小牧市王子町1に、ナチュラルワインを豊富にそろえた酒店「五十嵐自然派酒苫小牧店」と併設の料理店「ワインパーラーマチノコト」を2月に開店した。店頭に立つのは小中学校時代の同級生、志和智野さん(45)=苫小牧市在住=。昨年8月まで同じ場所にあったダイニングバーおちゃのまの店主で、志和さんの料理にほれた五十嵐さんが誘った。まちなかから新たな食を楽しむ時間を届ける。
五十嵐さんは苫小牧東小、東中、東高校を卒業後、地元ホテルに就職し、調理を学んだ。24歳でフランスに渡り、星付きレストランで3年間修業。帰国後は札幌のレストランで腕を磨き、2013年に独立した。現在、札幌市中央区のレストラン「霜止出苗」など2店を営み、食材から調味料まで吟味し、フランス料理の技術を生かした独創性のある料理を提供している。
酒店では、五十嵐さんが厳選したフランス産のナチュラルワインを基本に約5000本を在庫管理。ナチュラルワインは主に有機農法で育てたブドウを使い、添加物も極力ゼロに近づけた醸造が特徴。1本1500円から扱い、五十嵐さんは「気軽に味わってほしい」と願う。
マチノコトでは、志和さんが旬の地元食材を積極的に使って腕を振るう。ハムや空揚げ、オリーブ、つぶ煮、焼き魚など一品料理が豊富で、価格は200~500円台が中心。「コロナ禍を経験し、自分を見詰め直す時間ができた」と振り返る志和さんは「この仕事を長く続けたくて、(今回の誘いが)自分の成長にもなると思った」と話す。
五十嵐さんにとっても独立して丸10年の節目。帰省するたびに寂れていく中心市街地に複雑な感情が膨らみ心機一転、開業を決意した。「(JR苫小牧)駅前に活気があった時代を知っており、あのにぎわいを何とか取り戻したい。苫小牧には十分魅力がある」と力を込めた。
















