明るく優しい「街」を―新球場エスコン 野球核に官民一体

明るく優しい「街」を―新球場エスコン
野球核に官民一体

 プロ野球日本ハムの新本拠地「エスコンフィールド北海道」が30日、北広島市にオープンした。日本初となる開閉式屋根付きの天然芝球場で、最大3万5000人の観客を収容。サウナや温泉、ビール醸造所もあり、いずれも観戦しながら楽しむことができる。球場外にはグランピング施設も完備。野球を核に多様な娯楽を提供する「街」づくりを目指し、官民一体の取り組みが進んでいる。

 球場を含む複合施設「北海道ボールパークFビレッジ」の敷地は、東京ドーム七つが収まる約ヘクタール。北広島市は1月、周辺の地名を「Fビレッジ」に変更。サポート態勢に並々ならぬ覚悟がにじむ。

 新球場構想が表面化したのは2016年。北広島市は以前から日本ハム球団に対し、2軍の試合開催を働き掛けていた縁もあり、信頼関係を築いていた。

 旧本拠地の札幌ドームは、札幌市が所有し第三セクターが運営。球団では1日800万円とされる高額な使用料がネックとなり、運営上の制約もあった。そんな状況で、自前の球場づくりを発案した球団と、地域活性化を図りたい北広島市の思惑が一致。人口200万人に迫る大都市札幌とは違い、同6万人と小回りが利く自治体は、決断の迅速さと柔軟さを武器に次々と構想を具現化していった。

 球場と最寄りのJR北広島駅の間は徒歩で約20分。札幌市内などと球場を結ぶシャトルバスが運行され、JR北海道はナイター開催日の夜、午後11時台まで臨時列車を出す。数年後には球場近くに新駅が開業する予定で、アクセス面でも行政主導のサポートがある。

 北広島市企画財政部ボールパーク推進室長の川村裕樹さんは、「われわれの考える将来のビジョンと、民間企業の日本ハムが何をしたいのかという理念が合致したからこそ今がある。明るく優しい街づくりをしたい」と話している。

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