東洋大進学、飛躍誓う 松木七光(道栄駅伝部女子)

大学で競技を続ける松木

 北海道栄高校駅伝部女子の松木七光(3年)=苫小牧開成中出=が、4月から東洋大に進学し競技を続ける。全道高校駅伝区間賞をはじめ、道内の各種大会で好成績を獲得。高校総体や東日本女子駅伝など全国舞台も数多く経験した実力者は「レベルが高い関東地区で、今まで以上の結果を求めていきたい」と意気込んだ。

 2010年の全道高校駅伝出場を最後に活動が休止していた女子チーム。その再興役を担ったのが松木だった。頭角を現したのは2年生になった21年。6月の全国高校総体道予選(室蘭市)女子1500メートルで見事優勝、3000メートルでも3位に入り2種目で全国挑戦を果たした。10月には全道高校駅伝(北斗市)1区6キロで区間賞を獲得。東日本女子駅伝(11月、福島県)の道代表入りを果たし3区3キロを駆けた。

 入学当初はわずか2人で活動。「駅伝を経験できずに終わるかもしれない」と覚悟していたが、2年目に後輩たちが加わりモチベーションは一気に上がった。選手増加に伴い朝練習も始まり体力、脚力強化に一役買った。「記録が一気に伸びて、毎日走るのが楽しかった」と振り返る。

 ただ、集大成の昨年はけがに悩まされた。5月頃から両足の足底筋膜に痛みが走るようになり、満足な練習を積むことができなかった。9月のディスタンスタイムトライアル(千歳市)女子3000メートルで、東京五輪女子1万メートル7位入賞の広中璃梨佳(日本郵政グループ)と同走し9分31秒46と自己ベストを大きく更新したが、翌月の全道駅伝では再びブレーキ。道代表入りした今年1月の都道府県対抗女子駅伝(京都市)は補欠に回る悔しさを味わった。

 大学カテゴリーで巻き返しを誓う。東洋大は12年に女子駅伝部創設。17年の関東大学女子駅伝優勝など徐々に力をつけている。各トラック種目の持ちタイム上では先輩たちに引けを取らない松木。「高校と違って自主的に練習する時間が多くなる。どこまで自分を律していけるか。3000メートルは9分20秒台、5000メートルでは16分20秒台をまず目指したい」と言う。

 妹希光(1年)らが残る道栄の後輩たちには「今年の全国高校駅伝は記念大会。北海道から2チームが出場できるので、何とか2位までに入って全国に行ってほしい」と自身はかなえられなかった都大路出場を託した。

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