苫高専生の4人 学生ビジネスプランコンテスト優秀賞 食品ロス削減へシステム構築

苫高専生の4人 学生ビジネスプランコンテスト優秀賞
食品ロス削減へシステム構築
優秀賞を喜ぶ4人

 苫小牧工業高等専門学校フロンティアコース5年の4人が、2月末に札幌市で行われた第3回学生ビジネスプランコンテストで、最優秀賞に次ぐ優秀賞を獲得した。飲食店での食品ロス削減方法として食材発注支援システムを提案。1年半の研究成果が認められ、4人は「悔いなく楽しく研究を終えられた」と喜ぶ。

 4人は、機械系の池田真樹さん(20)、電気電子系の菅原葵さん(20)、情報科学・工学系の能代谷柚凪(ゆうな)さん(20)と同系の山口翔太さん(20)。

 大手チェーン店を除く多くの中小規模飲食店では、販売数量の予測がベテラン社員の経験や勘を頼りに行われており、1年間で約81万トンの食品ロスが発生している点に注目。そこで4人は飲食店の注文データを収集し、データから販売数量を予測し各店舗で発注の最適化をできるシステムをつくることができないか―と考えた。

 回転ずし店「クリッパー」などを展開する久恵比寿(苫小牧市新富町)協力の下、社長へのヒアリング調査を実施。現在導入している注文システム機器の機能性を調べたほか、今回提案するビジネスプランとの差別化を図るために、全国の居酒屋など約10社で取り扱っている機器について情報を収集した。

 昨夏から本格的にプラン作成に着手。さまざまな飲食店で使用でき、注文管理や販売数量予測、顧客情報のデータを収集管理できるアプリケーションの開発案を提示した。

 システム利用料金や5年間の収支計画もまとめ、導入3年目で黒字化する内容。7分間のプレゼンテーションで、審査員からは「中小企業に着目した点がすごい」と高く評価された。

 「他のシステムとの差別化が大変だった」と能代谷さん。山口さんと池田さんは、収支計画の策定に不可欠な人件費や広告費などの費用想定に相場が分からず苦労したというが、「ビジネス研究は専門系コースではできないので、勉強になった」と話す。

 菅原さんは「グループで研究したことで協調性が養われ、人前で発表する力も付いた。社会人基礎力が上がったと思う」と笑顔を見せた。

 コンテストは札幌学院大学社会連携センター主催。同大の学生や大学院生、苫高専をはじめとする連携協定校生が対象で、1次審査を通過した4校9チームが本選に臨んだ。同校の受賞は3年連続。

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