53・7%が人手不足 帝国データ札幌支店 コロナ禍直前上回る 道内企業調査

53・7%が人手不足 帝国データ札幌支店 コロナ禍直前上回る 道内企業調査

 出口の見えない人手不足状態が続いている。帝国データバンク札幌支店が今年1月に実施した道内企業の動向調査で、人手不足を感じている企業の割合は正社員で53・7%、非正社員で32・9%に上った。正社員は、1月としてはこれまで最高だったコロナ禍直前の2020年1月(52・1%)を上回り、過去最高水準となった。非正社員も2年連続で3割を超えた。

 人手不足割合は前年1月から2・8ポイント上昇した。規模別では大企業が62・7%で、中小企業が52・1%、小規模企業が44・2%。企業規模が大きくなるほど、人手不足感が強まっている。

 業界別では「運輸・倉庫」が71%で最も高く、次にサービス(67・5%)、建設(66・9%)、農・林・水産(52・9%)が続いている。特に旅館・ホテル、飲食店を含む「サービス」は前年同月(54・4%)から13・1ポイントの大幅増となっている。9業界中、不動産(28%)が最も低い水準だった。

 23年のキーワードとして重要視されているのが「賃上げ」。人材の獲得や定着に向けて避けて通れない要素となっており、賃上げを見込む人手不足企業は67%に上り、全体平均(59・4%)より高くなっている。

 今後について同支店では「賃上げの波についていけず、人手不足を解消できぬまま経営に行き詰まるリスクは業界を問わず高まっている」と指摘。「何とかして賃上げを実施して、人材の獲得・維持を図りたいという声は多い。賃上げと、それに伴う人手不足の解消は23年の景気を左右する最重要事項になる」と予想している。

 調査は1月18~31日に、道内企業1196社を対象に実施。564社から回答を得た。回答率47・2%。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る