アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道チームドクターで、苫小牧市の日翔病院に勤務する鈴木克憲さんは2日、同院の機能回復訓練室で理学療法士の市川繁之さんによる講習会を開いた。リハビリに用いられる固有受容性神経筋促通法(PNF)の講義と実践を行い、新たなリハビリ法を提案した。
PNFは1940年代に米国で提唱された手技。講習会では同院のリハビリに通う患者をモデルに、市川さんが治療のアプローチを実践した。アスリートや慢性的な腰痛、膝の痛みを抱える人へのデモンストレーションを通じ、同院のリハビリを担当する理学療法士たちは理論を実技に落とし込んだ。
変形性膝関節症の症例として、レッドイーグルス北海道のFW三田村康平が参加。右膝を内側にねじる動きや動作の切り返しに違和感を感じていたものの、市川さんが膝全体の靱帯(じんたい)に刺激を与えながら曲げ伸ばしを行うと、痛みが緩和したという。市川さんは「運動に対する反応速度を鍛え、自動的に行えるようトレーニングすることが重要」と話していた。

















