JR北海道入り 苫小牧出身・高山 結女子〔卓球〕

JR北海道入り
苫小牧出身・高山 結女子〔卓球〕
JR北海道の一員となった高山

 苫小牧市出身の女子卓球選手、高山結女子(22)が4月から道内唯一の実業団チームJR北海道に入団した。全国高校総体で3位に輝いた実力者。大学では新型コロナウイルス禍の苦境を乗り越え、主将として心技体に磨きを掛けてきた。「やりたいだけ卓球に浸りたい」と新たなステージに夢を膨らませる。

 高山は小学1年から東胆振の名門佐藤クラブに通った。ボールタッチの良さと機敏さを武器に成長。小学時代こそ全国大会出場はなかったが、開成中1年の秋に年代別道大会で入賞し悲願の全国切符獲得。3年時には東胆振勢として初めて道中学校大会を制し、続く全国大会で1勝も挙げた。

 強豪札幌大谷高に進み1年生から主力として活躍。2年連続の国民体育大会道代表入り、3年時に高校総体3位など数々の輝かしい実績を残した。

 さらなる高みを目指して関東1部の日本大に進学したが、2年生になった2020年からコロナ禍に見舞われた。約2年にわたって主要大会が中止。学校の方針により練習もほとんどできなかった。

 「このまま何もできずに卒業するのかなと思うこともあった」が、集大成の4年目でようやく日常が戻り始めた。高校に続いて主将に抜てきされ、部員一人ひとりの性格に合わせた声掛けなど苦心しながらチームをまとめ上げてきた。

 大学生活の最後の最後に輝きも放った。昨年秋の関東リーグ女子1部で、日大は主力のけがもあって8校中7位。2部2位の国学院との入れ替え戦に回った。6シングルス1ダブルスの4ゲーム先取制で、高山はダブルスと4番手のシングルスで勝利し残留に大きく貢献。「すごいプレッシャーだったけど、最後は2部に落としたくない気持ちだけだった。1部を守って卒業できたのは本当に良かった」と胸を張る。

 後輩たちに立派な置き土産を残し、自身は実業団舞台に挑む。JR北海道にはかつてライバルとして戦った駒大苫小牧高出の杉渕栞(22)や札幌大谷高時代の後輩濱田唯奈(20)らが在籍。「心強いし、違和感なく卓球に打ち込める」と笑みを浮かべた。

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