ペネイモ作り楽しむ アイヌ民族伝統保存食  白老

ペネイモ作り楽しむ アイヌ民族伝統保存食  白老
きねでペネイモをつく参加者(提供)

 一般社団法人白老モシリは8日、白老町のしらおいイオル事務所チキサニでイオル体験交流事業「ペネイモ作り」を行った。町民11人が参加し、ジャガイモを使ったアイヌ民族の伝統保存食作りに挑戦した。

 ペネイモは、冬期間、屋外で保管し、凍結と解凍を繰り返して熟成させたジャガイモを、乾燥させた後、水にさらし、きねでついて焼いた食品。狩猟、採取、漁労で食料を得ていたアイヌ民族は保存食とし、調理の際は餅のようにして食べたという。

 この日は、参加者が民族伝統のきねつき歌「イウタ ウポポ」の掛け声で、協力しながら粘りが出るまでジャガイモをつく体験に汗を流した。

 講師を務めた白老モシリ会員の清水綾子さん(75)=町大町=は「初めて参加した人が多かった。持ち帰っておいしく食べてもらえたらうれしい」と話していた。

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