苫小牧市は厚生労働省が定める職場適応援助者(ジョブコーチ)の普及に向け、資格取得にかかる研修費や宿泊費などの費用を最大15万円助成する。今年度も道内外で養成研修が予定されており、市は助成制度の活用を呼び掛けている。
ジョブコーチは働く障害者の職場適応を手助けするため、障害者と職場を橋渡しする役割を担う。具体的には、本人に対しては職場に付き添ったり、仕事の進め方や生活リズムの管理方法などを手助けしたりする。加えて、事業所側には障害特性や本人の得意、不得意に沿った仕事の進め方や指導方法などを助言する。
地域障害者職業センターの職員が担う「配置型」、就労支援を行う社会福祉法人などの職員が担う「訪問型」、障害者を雇用している企業の従業員が担う「企業在籍型」の三つに区分されている。
道内では5、6月、NPO法人なよろ地方職親会(名寄市)が主催する養成研修会が計画されている。5月27~29日にオンライン形式で障害特性や支援方法などを伝える講義を実施。6月3~5日は旭川市でグループ演習を中心とした研修で、同市内や近郊での職場実習も行う。受講料は5万円。申し込み締め切りは16日。
障害者の一般就労の促進と合わせ、全国各地でジョブコーチの養成が進む中、苫小牧市も2015年度、養成研修費の助成事業を開始。昨年度までに同事業を活用して9人のジョブコーチが誕生した。
21年度に養成研修を受講し、企業在籍型ジョブコーチとなった日本軽金属苫小牧製造所の中村誠宏さんは「社内の障害者雇用をスムーズに進めるために研修を受けたが、障害者に限らず、誰もが働きやすい職場づくりに役立つ学びができた」と強調。「市の助成を活用すると費用負担が大幅に減る。ジョブコーチの養成を、多くの企業で前向きに検討してほしい」と話している。
市の助成対象となるのは「訪問型」と「企業在籍型」。養成研修の修了証が交付されてから3カ月以内に関係書類を添えて申請すると、助成を受けられる。
問い合わせは福祉部障がい福祉課 電話0144(32)6356。
















