フェリー利用が回復 前年比3割増71万人 コロナ前には届かず 22年苫小牧港

フェリー利用が回復 前年比3割増71万人 コロナ前には届かず 22年苫小牧港
苫小牧港・西港に停泊するフェリー。落ち込んでいた利用者数は昨年、大幅に伸びた

 苫小牧港管理組合のまとめによると、苫小牧港の2022年フェリー利用者数(速報値)は71万3149人となり、21年比で34・2%増加した。全ての航路で前年を上回り、新型コロナウイルス感染流行の影響で約53万人にとどまった前年から大きく回復した。

 苫小牧港の西・東両港から乗船する「乗り込み」は前年比35%増の35万1108人。同港で下船する「上陸」は同33・3%増の36万2041人。

 航路別で最も利用者が多い川崎近海汽船の苫小牧―八戸(青森県)は、同28・1%増の28万7719人。商船三井フェリーの苫小牧―大洗(茨城県)は、同34・2%増の15万966人。太平洋フェリーの苫小牧―仙台・名古屋は、同41%増の15万7656人。新日本海フェリーの苫小牧―秋田・新潟・敦賀(福井県)は、同41・4%増の11万6808人で3年ぶりに10万人を超えた。

 各社フェリーに積載される乗用車は、同32・8%増の23万8263台と大幅に増加した。トラックは同4・1%増の9万2228台で、バスも同36%増の1053台となった。

 苫小牧港のフェリー利用者は1975年に初めて50万人を上回り、ピークの2004年には年間92万4978人を数えた。その後、80万人台で推移していたが、新型コロナ感染拡大に伴う行動規制や経済停滞の影響を受け、20年には1989年以来31年ぶりの50万人台へダウン。21年も53万1352人にとどまった。22年は、コロナ禍で冷え込んだ乗客数が大きく伸びたが、感染拡大前の19年と比べると8割程度の水準にある。

 商船三井フェリー旅客営業部の担当者は「昨年はコロナ感染が落ち着き、個人旅行を中心に利用者が増加した。人気アニメとタイアップした船内イベントなど企画の実施も要因の一つ」と分析。今年の見通しについては「ゴールデンウイークの予約も好調で、昨年以上の数字になるのでは」と期待する。

 一方、川崎近海汽船東京本社フェリー部の担当者は「ひとたびコロナの感染が拡大すれば、途端に予約の動きが鈍ってしまう。(今年の利用者数は)右肩上がりになるとはまだ言えない」と慎重な姿勢を見せる。

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