名門進学で高み目指す 空手・志濤館 平岡夢彩

名門進学で高み目指す
空手・志濤館 平岡夢彩
名門への進学を決め競技に力を注ぐ平岡

 今春苫小牧日新小学校を卒業した日本空手松涛連盟・志濤館の門下生、平岡夢彩が4月から空手の名門・日本航空高校付属中学校(山梨県)に進学した。平岡は「たくさん練習して実力を付けて、全国舞台でメダルを取りたい」と高みを目指している。

 空手をやっていた兄の姿に憧れを抱き幼稚園から競技を始め、日々の厳しい稽古に力を注ぎ腕を磨いた。熱中してのめり込んでいくうちに、競技の魅力にどんどん引かれ「とにかく楽しい―という気持が大きい。もっと強くなりたい」と名門校への挑戦を決めた。

 これまでの成績は全国舞台での4位が最高で、メダル獲得への気持は強い。小学5年生の時、国内の小学生大会で一番大きな全国少年少女空手道選手権大会(全少)の形部門で北海道代表権を勝ち取ったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大会中止。指導する金澤薫館長は「楽しみにしていた大会なだけに、モチベーションが下がった時期だったと思う」。流派の全国大会でも優勝まであと一歩届かずと、伸び悩む時期を過ごした。

 モチベーションを取り戻すために―と、金澤館長から日本航空学校の競技体験会参加の誘いを受けて昨年1月、2日間かけて同校の稽古にびっちり励み、レベルの高い環境にもまれながらひたすら拳を打ち続けた。必死な平岡の姿が同校空手部監督の目に止まった。取り組む姿勢に加え、何より上達したいという強い気持が伝わり入学への声が掛かった。翌月に実技試験を突破し、全国からわずか3席の切符をつかんだ。

 小柄だが、志濤館門下生の中でも随一と金澤館長が誇る「力強さ」を武器に、形部門で輝きを見せる平岡。金澤館長は「とにかく努力家で勝ちに貪欲。常に熱心に稽古に励んでいた。小学年代のうちに結果を出させてあげられなかったことが悔やまれるが、上を目指して名門に進み、さらに実力を付けて結果を残してほしい」と背中を押した。

 名門で新たなスタートを切る平岡は「技のスピードに課題がある。これから厳しい環境の中でさらに力を付けて、いつか全国舞台で優勝したい」と闘志を燃やしている。

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