選挙は続く

選挙は続く

 4年に1度の統一地方選は前半の道知事選と道議選が終了し、残る市町村長選、市町村議選などが23日に投開票される。東胆振、日高は首長選はなく、苫小牧市議選が16日に告示され、厚真町と日高管内5町の町議選が18日、告示された。全道を見れば、市議選は26市のうち室蘭、登別など5市が無投票だった。きょう告示の町村議選でも無投票で当選者が決まる自治体が少なくないだろう。

 議員の成り手不足と投票率の低下が今回も深刻だ。国会議員の政治とカネを巡る不祥事はなくならないし、有力政治家らと一部の宗教団体との不適切で不透明な関係も白日にさらされた。国会では虚偽答弁、公文書の廃棄や改ざんの事実が明らかになりながら、責任と経緯はうやむや。国政と政治家への幻滅と不信が増幅されるから、地方を含めて有権者の政治、選挙への無関心、議員の成り手不足、投票率の低下は必然の成り行きになる。

 1月の本欄で「地方自治は民主主義の学校」の言葉を紹介した。まちの議員を選ぶことは政治との距離感を縮める実感にきっとなる。各戸配布される選挙公報を活用したい。本紙もきょうから苫小牧市議選の候補者アンケートを連載する。まちの課題、熱意、誠意を言葉にできる人に信を預けたい。投票に行こう。(司)

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