各陣営投票率の行方注視 苫小牧市議選 右肩下がり年々顕著に 過去最低更新の懸念も

各陣営投票率の行方注視 苫小牧市議選 右肩下がり年々顕著に 過去最低更新の懸念も

 苫小牧市議選(定数28)は23日投開票まであと2日となり、各陣営は当確ラインに影響する投票率の行方を注視している。市長選と分離した2007年以降、右肩下がりの傾向が年々顕著になる中、今回の立候補は29人で定数1人超は過去最少。9日投開票の道議選苫小牧市区も、投票率は過去最低を更新したばかりで、「市議選も下がるのでは」などと懸念の声も上がっている。

 保守系の現職候補の陣営は「投票率は前回より下がると思う。下がると得票に影響する」と危機感。道議選と同水準の44%台に落ち込む可能性もあると見込み、支持者を通じて有権者への声掛けを強化。投票に行くよう呼び掛けているが「市民の関心は低いのでは」と危惧する。

 野党系の現職候補の陣営も「道議選や知事選も投票率は下がった。4年前より下がりそう」と分析。候補は告示後に市内全域を回ったが、選挙戦後半はより広域的に遊説する戦略で、陣営幹部は「若者向けの政策を訴え、無党派層を取り込みたい」と意欲を示す。

 一方、新人候補の陣営は「各候補者がSNS(インターネット交流サイト)など効果的に活用しているので、前回より若干上がるのでは」と期待。SNSで若年層への浸透を図り、高齢者には直接会って話すことで、候補の人柄や政策を知ってもらう考えだ。

 市選挙管理委員会も投票率向上に力を入れる。15日に市内の商業施設2カ所で街頭啓発を行い、19日に通信アプリLINE(ライン)で、投票までの流れを説明するPR動画を投稿した。期日前投票の投票者数は20日現在、1万3397人で前回同期間と比べて1732人増。市選管は「多くの方に投票をしてほしい」と呼び掛けている。

◇苫小牧市議選の推移

 議会改革で定数削減が進んだ2000年以降、市議選の構図も移り変わってきた。定数36で最後に行われた1999年は候補者40人だったが、定数32に減った03年は候補者37人、さらに定数30になった07年は候補者38人と大激戦が続いていた。

 しかし、11年は定数30に候補者33人、15年は定数28に候補者30人、19年は定数28に候補者31人と年々、少数激戦の構図が定着。市長選と同時だった03年まで投票率は60%超だったが、市議選単独となった07年以降は下落の一途。15年に初めて投票率50%を下回り、19年も過去最低を更新した。

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