苫小牧市議選の投票率は過去最低を大幅に更新した。9日投開票の知事選、道議選と同様、投票率の低下を止められなかった。主権者として社会に向き合うには、立候補か投票で意思を示す必要があるが、6割近くも放棄したことになる。残念でならない。
今回の市議選は、立候補が定数1オーバーと過去最少の少数激戦。現職24人、新人4人が当選したが、支持基盤を固めた候補が順当に勝利した印象だ。各候補は票の掘り起こしに努めたが、無党派層の反応はより鈍く、特に新人にとっては厳しい選挙戦となった。
旧商業施設・苫小牧駅前プラザエガオ問題、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致の是非など、市政を取り巻く課題は山積している。各候補もそれぞれのスタンスで、これら課題の解決や自らの政策などを訴えた。市民も無関心ではいられないはずだ。
一方、市民からは「議会や議員を身近に感じない」「議員が何をしているか知らない」などの声も聞く。選挙の時だけ顔を見せるような議員はいないと信じたいが、改めて今回の当選を果たした気持ちを忘れず、議会改革に不断で取り組んでもらいたい。
岩倉博文市長が今期を集大成と位置付ける中、議会の与野党バランスの行方が注目される。従来は与党系15人で過半数だったところ、その現職4人が新人に入れ替わった。会派構成はこのあと決まるが与野党は拮抗(きっこう)し、より慎重な市政運営が求められるケースが増えそうだ。とはいえ市民の代表としてまちを良くしたい視点は同じ。大所高所に立った議場での論戦を期待している。
特報部長・金子勝俊
















