北海道エアポート(HAP、千歳市)が管理・運営する新千歳空港の除雪事業が、公益財団法人国際交通安全学会(東京)の第44回国際交通安全学会賞に選ばれた。先進技術を取り入れた除雪体制の構築などが高く評価され、1974年に同賞ができて以降、空港運営会社としては初めての受賞となった。
事業を請け負う地崎道路(東京)の北海道支店と共同受賞した。
空の玄関口・新千歳空港の除雪面積は275ヘクタールに及び、両者は同空港のみにある高性能除雪車95台、除雪部隊メンバー約200人体制で作業に当たる。長さ3000メートル、幅60メートルの滑走路2本の除雪では、1本を約20分で終える目標で交互に作業し、冬季の定時運航確保を図っている。
除雪部隊の6~7割は苫小牧、千歳など空港近郊の農業従事者で農閑期に働いており、18~20人ごとにチーム編成し、交流を深めながら技術を伝承している。一方、除雪自動化の実証実験や雪質分析高度化の研究を進めるなど、ソフト、ハード両面で安全・安心な空港運営を推進。こうした取り組みが「除雪の力で滑走路を守る」業績として評価された。
14日に経団連会館(東京)で贈呈式が行われ、HAPの蒲生猛社長は「寒冷地における先進的な空港として、半世紀にわたる高度な技術の伝承や先進技術を用いた検討、近年の雪質変化にも柔軟に対応した除雪に高い評価をいただいた。将来的には北方圏の空港との連携を進めるなど、世界レベルで信頼性の高い空港に成長できるよう精進する」とのコメントを出した。
















