9日投開票の道知事選と道議選、23日投開票の苫小牧市議選と市内でも投票機会が相次いだ統一地方選が終わった。振り返ると、出馬表明や公約発表が遅かった候補者も目に付き、有権者が政策の中身をじっくりと判断する機会が少なかったように感じる。
知事選や道議選で告示直前に出馬を決めた人は個性的な政策を打ち出し、他候補との違いをアピールしたものの、出遅れ感は否めなかった。政治家を目指すならば、立候補への事前準備を地道に進めた上で、自らの政策を広く有権者に伝える努力をすべきだと思う。
一方、当選者は公約を守り、人々の安心な暮らしや地域振興のために力を尽くしてほしいと願う。
投票率は各級選挙でまた過去最低を更新した。残念でならない。投票率は毎回の選挙で下がり続けており、民主主義の根幹に関わる由々しき事態だ。有権者が選挙、政治への関心を抱けなくなった理由はどこにあるのか、しっかりと考える必要がある。(室)









