22年労災1110件 苫労基署 コロナで平成以降最多 

22年労災1110件 苫労基署
コロナで平成以降最多 

 苫小牧労働基準監督署は、同署管内(東胆振1市4町と千歳市)の死亡または4日以上の休業を伴う2022年の労働災害件数の確定値をまとめた。新型コロナウイルス感染に伴う休業の多発が全体の件数を押し上げ、前年同期比527件増の1110件に達し、平成(1989年)以降で最多を更新した。

 今年1月に公表した速報値は850件だったが、22年12月末までの発生で23年3月末までに報告のあった件数を再集計し、確定値とした。

 業種別に見ると、医療機関や介護施設などの保健・衛生業が558件(前年同期比487件増)で最多。次に製造業126件(同30件増)、道路貨物運送業87件(同1件減)、建設業72件(同6件減)、卸売・小売業71件(同2件増)と続いた。

 事故の主な内訳は、コロナ感染を含む「その他」が569件(同504件増)と突出している。次に「転倒」155件(同2件減)が多く、この他に「墜落・転落」77件(同6件減)、「動作の反動・無理な動作」73件(同1件増)、「挟まれ・巻き込まれ」63件(同2件増)、「激突され」47件(15件増)が目立った。

 死亡労災は5件で前年と同じ。うち、作業現場で重機やフォークリフトなどを操作中や仕事中の交通事故といった車両の絡む事例が4件を占めた。

 管内の年間労災件数は2008年以降、500件を割ることも多かったが、コロナ禍で一転。20年に596件、21年も583件と600件に迫り、22年には一気に1000件の大台を突破した。

 23年に入ってからは、3月末時点(速報値)で前年同期比15件減の148件で、死亡災害は1件。林業現場で作業中の男性が運搬中の木材に衝突して死亡した。同署は4~6月を「建設工事着工期労働災害防止運動」期間と位置付け、安全衛生管理の徹底を呼び掛けている。

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