Rapidus(ラピダス、東京)の千歳市進出を受け「次世代半導体と北海道の未来in千歳」セミナーが26日、同市北栄の北ガス文化ホールで開かれた。400席の会場は市内外の来場者でほぼ満席となり、道民の関心の高さを裏付けた。
道の土屋俊亮副知事は「ラピダス社が挑戦する次世代半導体が北海道、千歳の未来をどのように変えていくのか、理解を深める機会にしてほしい」とあいさつ。ラピダスの小池淳義社長はビデオメッセージで2025年の試作ラインスタート、27年初頭の量産を目指す計画をアピールし、「世界の見本になる都市を皆さんと築きたい」と協力を求めた。
講演で公立千歳科学技術大学理工学部の福田浩教授は「半導体は計算と記憶などができるスイッチの塊。電子レンジなど身近な電気機器に使われている」と説明。経済産業省商務情報政策局の荻野洋平デバイス・半導体戦略室長は現在、半導体を供給できる国・地域として米国、中国、欧州、台湾、韓国を挙げ、「ラピダスは海外の力を最大限に活用して20年代後半にサプライチェーンの確立を目指し、政府が支援していく」と述べた。
日本経済新聞社編集委員の太田泰彦氏は1988年に半導体シェア50%を誇った日本の凋落(ちょうらく)に触れ「世界の半導体メーカーがTSMC(台湾)に依存する状況にラピダスが挑む。千歳には北海道のブランド力と空港があり、米国や欧州にも近い」と強調。熊本県に建設中のTSMC工場と併せ「北と南で日本をもう一度元気にする」と説明した。
続くパネルディスカッションで、千歳市の森周一次世代半導体拠点推進室長は「(ラピダス社の進出は)人口10万人を目指す千歳市にとっては好機」と述べ、地元の大学から地元企業に進める好循環に期待を込めた。
















