苫小牧市清水町の精神科医療機関・苫小牧緑ヶ丘病院の運営法人が、5月に迎える開設30周年に向け、大島記念会から奏和(そうわ)会に改称した。6月には開院60周年の節目も控え、「心の平和、地域との調和を奏でる」との思いを込めた。今後、新型コロナウイルスの感染状況を見ながら複合施設の一部をオープンスペースとして開放する考えで、法人理事長で院長の土屋潔さん(60)は「地域との交流を深めていけたら」と話している。
同院は1963年6月、精神療養病棟52床の個人病院として開業。93年5月に医療法人を設立し、111床体制に拡大した。97年に精神科デイケアを始め、2017年にデイケア棟を増築するなど療養環境の向上や付属施設の充実に力を入れて、うつ病やアルコール依存症、統合失調症など「心の病気」を抱える患者を受け入れてきた。
昨年4月には鉄骨造り2階建て、延べ床面積500平方メートル弱の複合施設を、同院近くの道道苫小牧環状線沿いに新設。女性に働きやすい場を提供しようと「つちっこ保育園」を開園し、在宅診療の「訪問看護ステーションみどり」を設けた。積極的に新たな事業を進める中、法人、同院で節目が重なる今年度スタートの4月1日、法人名を改めた。
土屋理事長は「もともと人はそれぞれ素晴らしい個性、資質を持っているはずが、心に不調があるとうまく発揮できなくなる」と指摘。新名称「奏和会」の意味に触れながら、「自分らしく調和の取れた音色を響かせるお手伝いをしたい」と語った。
















