苫小牧市は4月30日、2023、24年度に展開する「ゼロカーボン×ゼロごみ大作戦!」のキックオフイベントを市総合体育館で開いた。ごみの減量やリサイクルの推進、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出ゼロ、CN)実現などに取り組む企業や団体の出展ブースがずらり。ステージイベントやキッチンカー出店などもにぎやかに展開し、行政、市民、企業が一体で「大作戦」を進める機運を醸成した。
全市的に取り組む「大作戦」は、岩倉博文市長肝煎りの事業で、1期目の07年度から実施。これまで単年度事業だったが、今回は幅広い観点と多角的な内容を踏まえ、初めて2年間に設定して行う。イベントあいさつで市長は「地球温暖化対策は次の世代やこれから生まれる市民のため、取り組まなければならない。一人一人できることをやり、ごみの減量や二酸化炭素(CO2)の削減に寄与し、脱炭素社会を作る」と訴えた。
会場は企業や団体など44の出展ブースが並び、省エネやCN関連で先進的な企業などによる「環境EXPO」、体験が中心の「エンジョイ」など、コーナーを大きく四つに分けて展開。ステージイベントも、本来は廃棄予定のせんべいをまいたり、リサイクル自転車を無料抽選したりと、楽しみながらごみゼロなど学びのある内容に。屋外では電気自動車(EV)や水素燃料電池車(FCV)を展示し、電気をキッチンカーに供給してグルメも充実し、家族連れを中心に約1500人が訪れた。
住まいのウチイケ苫小牧支店は、電力消費量などの収支ゼロを図る住宅ネット・ゼロ・エネルギーハウス=ZEH(ゼッチ)=を紹介。EVや蓄電システムを使った電気の自給自足に、山手町の会社員大沼哲さん(48)は「家庭用はコストが課題だが、EVが普及し、将来的に使えるようになれば」と夢を膨らませた。
北海道電力のブースで、手回し発電機による「人力カメラ」の写真撮影を楽しんだ美園町の会社員田中龍晟さん(22)は「簡単に電気ができた」と喜びつつ「職場でもCNを進めていて興味があった。省エネも簡単にできることがある」と話していた。日本CCS調査はCO2を分離、回収し、地中に埋めるCCS技術を模型でアピール。桜木町の北星小学校3年岡本到さん(8)は「何か、すごい」と目を輝かせ、「自分もペットボトルはつぶして出している。(リサイクルなど)できることをやる」と話していた。
同大作戦のスローガンは「CO2CO2(コツコツ)いこう♪次世代のために」。今年度はZEHや住宅用太陽光パネルなどへの補助金、市内企業を対象にしたセミナーや省エネ診断などのゼロカーボン支援コンサルティング事業、JFEリサイクルプラザ苫小牧で8月に開くイベント「大作戦祭り」など計61事業を予定している。
「ゼロカーボン×ゼロごみ大作戦!」で予定の主な2023年度事業
【広げよう!ゼロカーボンとみんなの暮らし】(17事業)
・ゼロカーボン講演会(8月)
・ゼロカーボンハウス促進補助金
【実現しよう!ゼロカーボン産業都市】(5事業)
・ゼロカーボン支援コンサルティング事業
・省エネ再エネ設備導入補助
【目指そう!資源が循環する053のまち】(28事業)
・ゼロカーボン×ゼロごみ大作戦祭り(8月)
・プラスチック代替製品の利用促進
【守ろう!豊かな自然とみんなの未来】(11事業)
・生物多様性地域戦略の策定(24年度まで)
・北海道大学苫小牧研究林との協働事業(6~7月)



















