生理用品の支援広がる 「助かる」感謝の声

市役所の女性トイレに設置された生理用品ボックス

 トイレ11カ所で無償提供 市役所
苫小牧市は市役所本庁舎の地下1階から4階の女性用トイレと、バリアフリートイレ(1、5、11階)の計11カ所に生理用品を置き、無料で使えるようにした。市は「必要とする人に届けるため大切に利用してほしい」と呼び掛けている。

 無償提供は、経済的な理由から生理用品の入手が難しい女性を支援するのが狙い。昨年11月下旬から今年3月まで市役所内のトイレ11カ所で試行し、好評だったため今年度から、本格的に実施することにした。

 市総務課によると、約4カ月の試行期間に約6000個が使用され、大量の持ち去りなどはなかった。市協働・男女平等参画室が試行期間中に女性トイレ利用者に行ったアンケートでは、無料配布に対し「助かる」との声が多かったという。

 厳しい経済状況により生理用品が買えない「生理の貧困」が社会問題となる中、無償提供の取り組みは全国の自治体や学校、公共施設などで広がっている。

旅先で困った時に 新千歳で試行
北海道エアポート(HAP、千歳市)は9月末まで、新千歳空港で生理用品の無料提供を試行している。不特定多数が利用する施設柄、総合案内所で対面配布となるが、中身が分からないよう個別包装するなど配慮。HAPは「お客さまが安心して旅行できる手助けになれば」と話している。

 女性の利便性向上や負担軽減を目的に、4月から試行の位置付けで実施。国内線ターミナルビルの2、3階トイレ6カ所、計30個室に引き替えカードを置き、希望者が近くの総合案内所(4カ所)に持参すれば、生理用品がもらえる仕組み。カードは名刺サイズで、日本語と英語で案内している。

 HAPは「旅先で予期せず生理になって困る場合があると思う」と指摘。経済的困窮などに苦しむ女性への支援策として、行政機関などによる生理用品の無料提供の動きが広がる中、「空港でもお客さまのために何ができるか考えた」と説明する。

 試行開始から約2週間で46人の利用とまずまずの滑り出し。引き替えカード裏面にQRコードを載せ、アンケートを実施しているが、「とても助かった」など感謝する声が8件寄せられた。HAPは「利用状況やアンケートの意見を踏まえ、トライアル後もサービスを続けられるよう考えていきたい」としている。

 生理用品の配布時間は午前7時~午後8時30分。

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