4月に千歳市で開かれた第5回北海道フルコンタクト空手道選手権大会で、苫小牧市の空手道場、優至会塚本道場(塚本鉄兵代表)の門下生多数が上位入賞、日々の鍛錬が実を結んだ。
北海道フルコンタクト空手道連盟(JFKO北海道)主催の同大会は、道内各地の15道場から強者が参戦した。
中居杏珠(青翔中1年)は4人のトーナメント戦で競った中学1、2年生女子軽量級Bの部で優勝。「緊張していつも通りの戦いができなかったけど、優勝できてうれしかった」と笑顔。初戦は得意の下段蹴りとパンチの連打で判定勝ちも「同じ戦い方をしたら次は負ける」と緊張から動きに硬さが出た。
決勝でも序盤から動きに硬さが見られ力を発揮できないでいたが、セコンドからの声が届き緊張がほぐれた。「いつも聞いている先生の声が聞こえて安心した」と最後は回り込みを使った戦いで判定の末に優勝を飾った。「本番で力を最大限発揮できるように、稽古から120%の力で取り組みたい」と次大会に向けて意気込みを語った。
山本拓磨(トヨタ自動車北海道)は9人のトーナメント戦で競った一般男子重量級の部で3位。初戦は過去に一度拳を交えた相手に「絶対に負けられないリベンジ戦」と気合十分で臨んだ。
前に出てくる相手の戦い方に、回り込みを駆使して攻撃をいなすと、試合終盤には怒とうの攻めで判定勝ちを収めた。
準決勝の相手は全国大会でも結果を多数残す実力者。「間合いの取り方がうまくて蹴り技が多彩だった」と苦戦を強いられ、健闘するも惜しくも判定負けを喫した。「技のつなげ方や緩急のつけ方など、まだまだ課題が残った。優勝できなかった悔しさを次戦にぶつけたい」と力を込めた。
入賞者は次の通り。
▽小学2年生男子Bの部 (2)有坂(美園小)▽小学3年生男子軽量級Bの部 (3)御家瀬(東小)▽小学6年生女子重量級Bの部 (2)齋藤(豊川小)▽小学6年生男子軽量級Bの部 (1)江口大叶(東小)▽中学1、2年生女子軽量級Bの部 (1)中居杏珠(青翔中1年)▽小学1、2年生女子Aの部 (1)齋藤花(豊川小2年)(2)慈性(拓勇小2年)▽小学3、4年生女子軽量級Aの部 (1)江口あかり(東小3年)(2)慈性(拓勇小4年)▽小学5年生男子重量級Aの部 (2)岡部(鵡川中央小)▽小学6年生男子中量級Aの部 (1)塚本大剛(拓進小)▽小学6年生男子重量級Aの部 (1)木山耀太(ウトナイ)(2)長澤(沼ノ端)▽中学1年生女子重量級Aの部 (1)井上愛(啓明)▽中学2年生女子重量級Aの部 (1)佐藤美璃愛(沼ノ端)(2)古河原(青翔)▽中学2、3年生男子中量級Aの部 (1)塚本悠剛(青翔中2年)▽一般男子重量級の部 (3)山本(トヨタ自動車北海道)
-天勇會・森海渡準V
第5回北海道フルコンタクト空手道選手権大会の一般男子軽中量級では、苫小牧市の天勇會の森海渡(北海学園大3年)が準優勝した。
森は2回戦から登場。準決勝までいずれも判定で勝ち上がると、決勝では郷航生(丈夫塾)と対戦した。上背があり手足の長さを生かした攻撃が得意で、合同稽古で手合わせしたことはあった。
うまく間合いを取りながら、懐に入るチャンスをうかがった森。こう着状態が続き「延長戦になる」と踏んだ残り20秒付近で仕掛けられ判定負け。「虚を突かれた形。いい勉強にはなった」と敗戦を糧にする。
卒業後の進路を見据え、積極的な大会出場は7月の全国級大会を最後とする。「自分の試合を俯瞰(ふかん)的に見られるように意識したい。少ない期間でやれることを全てやって、いい結果を残す」と意気込む。
天勇會の近藤大河代表は「常に課題を持って真剣に空手道と向き合っている。強い相手にこそ積極的に攻めて崩したい。もう一つ強くなるために殻を破ってほしい」と期待した。




















