妙見寺に賢治の図書室、21日開設 故・斉藤征義さん収集の1800冊 苫小牧

妙見寺に賢治の図書室、21日開設 故・斉藤征義さん収集の1800冊 苫小牧
「虔十庵」をPRする末澤住職

 苫小牧市音羽町の妙見寺(末澤隆信住職)に21日、宮沢賢治に関する書籍を集めた「斉藤征義記念 宮沢賢治ライブラリ『虔十庵(けんじゅうあん)』」が開設される。賢治研究の第一人者で2019年1月に亡くなったむかわ町穂別の詩人、斉藤征義さんが生前集めた約1800冊を収蔵する。末澤住職は「多くの人に訪れてもらい、まちの活性化につながれば」と話している。

 「虔十庵」は賢治の童話「虔十公園林」にちなんで名付けた。「虔十が植えた杉が脈々と受け継がれて子どもたちが育っていったように、賢治や斉藤さんの精神を受け継いだこの場所から、心豊かな人が生まれてほしい」との願いを込めた。

 賢治作品をはじめ解説や全集、評論、絵本と多岐にわたる書籍が収められ、大人から子どもまで楽しめる。作品や人物などコーナー別に並べられ、見つけやすくなっているほか、電子データの蔵書目録もあり、備え付けのパソコンで検索することができる。

 昨年12月に閉館した王子町の「斉藤征義の宮沢賢治と詩の世界館」の丸山伸也元館長が「斉藤さんが60年かけて集めた蔵書をなくしてしまうのはもったいない」と宮沢文学に造詣の深い末澤住職に引き取りを依頼した。快諾した末澤住職は、賢治が1924年に修学旅行の引率で苫小牧を訪れた5月21日を開館日に定め、朗読会も企画した。

 同日は午後1時半から、五十嵐奏子さん(江別市)のハンマーダルシマーの演奏に合わせ、苫小牧市内の朗読グループ「びーどろ」の小関一子さんが「虔十公園林」を朗読する。終了後、読書会や図書室の見学会を予定している。

 先着30人で参加費500円。申し込み、利用に関する問い合わせは妙見寺 電話0144(32)4859。通常の開館は当面、毎月第1土曜のみ、入館無料。本の貸し出しは行わない。

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