苫小牧市は2023年度、MICE(マイス、国際的な会合の総称)の誘致に特化したプロモーション動画やパンフレットを作成する。立地企業の多さや世界有数の港湾、CCS(二酸化炭素を分離、回収、貯留する技術)実証事業をはじめ脱炭素関連で先進的な事業が進むなどの苫小牧の特徴をアピールし、集客や交流が見込まれるイベントの開催を目指す。
マイスは、企業の会議や研修旅行、国際機関・団体・学会が行う国際会議、展示会、イベントなどの総称。ビジネス機会の創出や地域への経済波及効果などが期待される。市は20年度に策定した都市再生コンセプトプランにマイス誘致の取り組みを明記。23年度の新規事業として約500万円を計上した。
市未来創造戦略室によると、市内でマイスは開かれているが、近年は緩やかに減少している。10年以降、11年の29件が最多で、21年は10件。行政関連や業界団体などの総会、大会が多い。一方、国際会議は日本ニュージーランド経済人会議(15年10月)の実績はあるが、道内の開催は札幌市が中心。市は誘致活動を進める中、関係者がマイスの苫小牧開催をイメージできるように、動画やパンフレットの作成が必要と判断した。
動画では、会議の施設やホテルの他、地元企業と協力して工場見学など産業コンテンツを盛り込む方針。パンフレットはマイス主催者の関心が高い会場の規模を、部屋ごとの広さや収容人数、部屋数など詳細をまとめた上、苫小牧の魅力などを分かりやすく示す。また、マイス参加者に苫小牧の魅力に触れてもらい、アンケートなどで何を求めているかを知る、モデル事業の実施も検討している。
市内で人口減少が進む中、市はマイス誘致を通して、宿泊や飲食、交通機関など関連産業への経済効果を生み出し、若年層にアピールできる魅力あるまちの実現を目指す。同室は「マイスは既存施設を活用でき、苫小牧は中小企業やスポーツなど会議のニーズもある。今後も道と連携して誘致を推進したい」としている。
















