先日、ノーザンホースパークマラソンの取材に行った時のこと。笑顔で駆けるランナーに交ざり、汗だくで息を切らしている自分がいた。
まずはスタートの写真をパシャリ。一斉に走り出すランナーをカメラに収めた後、あらゆる構図の写真を撮るため、右手にカメラ、左手に地図を広げてスタート位置から逆走。運動部で走り込んだ高校時代を思い返し、3キロほど必死に走り続けた。
「なんとか間に合った」。顔は汗でびっしょり、地図はしわだらけだった。呼吸も荒く手元が震え、ランナーの雄姿をカメラに収めたい気持ちと裏腹に、なかなか良い写真が撮れない。そんな中、ランナーから「頑張れー」と声が掛かった。
沿道からの声援を力に変えて走るランナーの姿に感動を覚える時があるが、カメラマンがランナーに応援されるとは。とても心が温かくなり必死に仕事を全うした。最後は気持ちよくゴール地点まで走り、気付けば7キロを走り抜いていた。(優)









