苫小牧市はアイヌ施策推進事業の一環として、今年度初めて地元のアイスホッケチーム・レッドイーグルス北海道と協働し、アイヌ文化の魅力発信に取り組む。選手がアイヌ文様入りのオリジナルユニホームを着てプロモーション映像(PV)を制作するほか、記念試合の開催などを計画している。
市はアイヌ文化振興を目的に、2020年にアイヌ施策推進地域計画(20~24年度)を策定。アイヌ施策推進法に基づく国の交付金制度を活用し毎年度、伝統技術が学べる講習会の開催や市美術博物館が所蔵する資料のデジタル化などを進めてきた。
今年度は新たに、苫小牧を拠点に活動するイーグルスと共にPR活動に力を入れる。6月までに委託業者を選定し、アイヌ文様入りオリジナルユニホームの制作に着手する。苫小牧アイヌ協会が監修し、完成したユニホームを着た選手によるPVも年内に仕上げる計画だ。
PVはイーグルス戦の合間に放映したり、市やイーグルスの公式SNS(インターネット交流サイト)で発信したりする他、来年2~3月には記念試合も予定。選手が同ユニホームを着て出場する。市総合福祉課は「業者の提案によってはさらに新しいことができるかもしれない」と期待を寄せる。白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)と連携したPR事業も模索中という。
アイヌの刺しゅうや木彫りを熟練の講師から学べる市民向け講習会も継続する。今年度はコロナ対策の人数制限をしない予定で、「抽選で落ちた人が優先的に参加できる仕組みも検討し、興味を持ってもらう機会を増やせたら」と幅広く受け入れる方策を探る。市美術博物館はアイヌ関連の常設展について、解説文の多言語表記化を図る。
今年度の総事業費は前年度に比べ800万円ほど多い約1000万円に上る見通しで、市は6月の定例市議会に補正予算案を提出する。
















