第76回北海道高校卓球選手権大会室蘭支部予選大会は最終日の19日、苫小牧市総合体育館で個人戦シングルス決勝が行われ、男子は本山満(駒大苫小牧3年)、女子は秋山晴名(苫小牧東1年)が栄冠をつかんだ。学校対抗戦、個人戦ダブルスを含めると、男女合わせ5種目で駒大苫が頂点に立った。
北海道高校体育連盟室蘭支部主催の大会は17日に開幕。全種目でトーナメント戦を展開。学校対抗戦は男子12、女子8校が出場。男子上位3、女子上位2校が6月に札幌市で開かれる全道大会の切符をつかんだ。
ダブルスは男子53組、女子27組が出場。男女ともに上位6組が全道大会へ。シングルスは男子94人、女子58人が出場し、上位8位までが全道大会の出場を決めた。
【男子】
▽学校対抗決勝 駒大苫小牧3―0伊達開来
▽代表決定戦 苫小牧工業3―0室蘭栄
▽個人ダブルス決勝 佐藤・金須(駒大苫小牧)3―0永井・本山(同)
▽同準決勝 佐藤・金須3―0佐藤・早瀬(室蘭栄)、永井・本山(不戦勝)中里・皆川(駒大苫)=棄権
▽同代表決定戦 伊林・乾辺(伊達開来)3―2佐藤・杉渕(苫小牧工業)、石川・三和(駒大苫)3―0武内・西島(苫小牧高専)
▽個人シングルス決勝 本山満(駒大苫)3―2皆川涼一朗(同)
▽同準決勝 本山3―1佐藤大空(駒大苫)、皆川3―1金須海人(同)
▽同準々決勝 本山3―0中里大輝(駒大苫)、佐藤3―0三和歩夢(同)、金須3―1石川隼丞(同)、皆川3―1永井愛慈(同)
【女子】
▽学校対抗決勝 駒大苫小牧3―0苫小牧南
▽個人ダブルス決勝 佐々木結・新岡(駒大苫小牧)3―0松野・野藤(同)
▽同準決勝 佐々木結・新岡3―0近田・新津(駒大苫)、松野・野藤3―0馬渕・皆川(同)
▽同代表決定戦 佐々木瞳・棟方(駒大苫)3―0張石・髙橋(室蘭栄)、齋藤・秋山(苫小牧東)3―1小川・末次(室蘭清水丘)
▽個人シングルス決勝 秋山晴名(苫小牧東)3―0佐々木結菜(駒大苫)
▽同準決勝 秋山3―0佐々木瞳会(駒大苫)、佐々木結3―2松野純麗(同)
▽同準々決勝 秋山3―1張石夏帆(室蘭栄)、佐々木結3―0新岡佳恵(駒大苫)、松野3―0新津愛理(同)、佐々木瞳3―2馬渕希星(同)
-男子単V・本山(駒大苫) 窮地から勝負強さ発揮
激闘の末に栄冠をつかんだ本山満(駒大苫小牧3年)。「最後まで諦めず戦い抜いた。優勝できてほっとしている」と喜びを口にした。
皆川涼一朗(同2年)との決勝は、最初の2セットを落とす展開からの逆転劇。得意な横回転のサーブを武器に「2年生には負けられない―と、吹っ切れたタイミングから流れをつかんだ」とここぞの場面で勝負強さを発揮した。
手の内を知り尽くす両者。皆川について「ラリーが得意で勢いのある選手。いかにラリーに持ち込まないかが鍵だった」と振り返り、満身のフォアドライブで優位な展開を切り開いた。
同部主将を務める本山は全道に向けて「各種目で室蘭支部代表として優勝を狙いたい」と闘志を燃やした。
-女子単V・秋山(苫東) 挑戦者の1年生、圧巻の頂点
圧倒的な強さを見せて女子シングルスを制した秋山晴名(苫小牧東1年)。「気負わずチャレンジャーの気持ちで臨んだ。優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。
決勝の佐々木結菜(駒大苫小牧2年)について、ドライブの速さと狙うコースの正確さが特徴―と試合前にビデオで対策を練った。サーブを封じられて苦しい戦いとなったものの、落ちる軌道を描く力強いバックハンドを決め手に主導権を握って快勝した。
日高町出身の秋山は、中学2年時から高校入学まで競技から離れていた。再び競技を始めて1カ月と少々。「感覚も戻り自分らしい卓球ができてきた。全道では優勝を目指して戦いたい」と力を込めた。




















