苫小牧市入船町の倉庫・港湾運送業、苫小牧埠頭(海津尚夫社長)は23日、税関が貨物の安全管理と法令順守(コンプライアンス)の体制を整備した貿易関連事業者を承認する、AEO制度の「特定保税承認者」認定を取得した。同社は2017年に同制度の「認定通関業者」認定を受けており、道内で両区分の認定取得は初。同社は「コンプライアンス面などで、一定水準以上の業者である証明になる」とアピールしている。
AEOは世界で90以上の国や地域で導入されている制度。国際物流の安全確保と貿易円滑化を両立しようと、税関がこれら体制を整備した事業者を認定し、税関手続きや検査の簡素化などを図る内容で、6区分ある。同社によると、「特定保税承認者」「認定通関業者」の二つの区分取得は全国で84カ所あるが、道内では初めてという。
同社は今回の「特定保税承認者」の認定を受けるため、倉庫で人の出入りを厳しくすることによる貨物の安全確保と、社内の法令遵守体制の2点を重視。約2年前からマニュアル作成など事務手続きの「見える化」や社内監査を行い、申請に向けた準備を進めてきたという。
同社の中澤政道港運事業部長は「社会的な信頼感が上がる。道内の食の輸出拡大を掲げる中、体制は盤石になった」と認定取得の意義を説明。市内弁天にある道内最大級の港湾型冷凍冷蔵倉庫「北海道クールロジスティクスプレイス」も同制度に基づく届け出を予定しており、「今後も基準に適合した倉庫を増やしていきたい」と話している。
















