プレミアム付き商品券経済効果24億円超 市、消費回復に一定の効果

プレミアム付き商品券経済効果24億円超 市、消費回復に一定の効果

 苫小牧市が新型コロナウイルスの地域経済対策で2022年度に発行した、プレミアム(割り増し)付き商品券の「第3弾」は、経済効果が24億7580万円(推計値)に上った。市プレミアム付商品券実行委員会のまとめ。商品券の使用額に対する消費喚起効果は約1・22倍で、第1弾、第2弾と比べて低かったが、発行数の増加により経済効果額は過去最高となった。

 第3弾は発行冊数を10万冊増やし、使用期間は22年4月21日~23年1月15日。1冊5000円で、割増率は全登録店で使える一般商品券が20%、飲食店や市内に本社・本店がある店舗に利用を限った飲食店・地元店応援券(通称とまチケ)が同50%。登録店は1352店だった。

 申請は4万4073世帯(申請率48・72%)で、計30万1933冊売り、販売額は15億966万5000円。使用額は割り増しを含めて、一般商品券が8億9851万円、とまチケが11億3083万円。換金率は99・51%だった。

 商品券の利用先を示す業種別の換金状況によると、小売が12億4455万円と最多で、全体の60・8%を占めた。次いで飲食が6億2911万円(30・7%)、サービスが1億6919万円(8・3%)の順で利用が多かった。

 昨年7~11月に行ったアンケート結果(回答1551世帯)から、商品券を使った人の一定数は、現金を加えて買い物する傾向が浮き彫りに。一般商品券は使用金額約3000万円に対し、追加支出の現金などは約770万円。とまチケは使用約3380万円に対し、追加支出は約620万円だった。

 これら結果から消費喚起効果を算出し、一般商品券は約1・26倍、とまチケが約1・18倍、合計1・22倍。第1弾の約1・34倍、第2弾の約1・25倍と比べて低かったが、同実行委は「高額な商品やサービスではなく、第3弾ということもあって計画的に使われた」と分析する。

 商品券が使用された分野の最多は、一般商品券が「食料品、飲料など」で62・7%、とまチケが「外食(テークアウト含む)」で45・1%。「大型スーパーやこれまで多かった飲食店などの一極集中ではなく、さまざまな登録店舗での使用が増え、分散されたと推察される」と総評する。

 事業所からは事業の継続を求める声が上がる。同9~11月実施の事業者向けアンケート(回答422事業所)の結果、商品券について「大変効果があった」が24・9%、「やや効果があった」が39・1%と計6割超。一方、換金業務の簡素化や商品券の電子化など、改善の要望も寄せられた。

 同実行委事務局の市商業振興課は「地元消費の回復、地域経済の活性化に一定の効果があった」と受け止める。現時点で今後のプレミアム付き商品券発行の予定はないが、「引き続き事業者支援を行いたい」としている。

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