苫小牧東部地域(苫東)の工業用地を分譲する株式会社苫東の第26回経営諮問委員会(委員長・寺島実郎日本総合研究所会長)が23日、札幌市内のホテルで開かれた。苫東の開発戦略について意見を交わし、寺島委員長は「ここ数年で苫東地域が持つポテンシャルが多くの業種から注目を集め、評価されてきている」と指摘した。
寺島委員長をはじめ、北海道経済連合会会長の真弓明彦委員長代理、トヨタ自動車北海道社長の北條康夫委員ら計10人が出席した。会議は非公開で、終了後に寺島委員長が記者会見した。
寺島委員長は、総合化学業大手のカネカ(東京)が苫東で建設工事を進める医療機器工場や、ウイスキー専業企業ベンチャーウイスキー(埼玉)の蒸留所新設を挙げ、「産業基盤の裾野が広がっている。苫東は5年ほどで大きな進化を遂げ、日本のメインストリーム(主流)に来た」との印象を述べた。
その上で、次世代半導体の国産化を目指し、千歳に進出するRapidus(ラピダス、東京)に関連し「日本の最後の切り札ともいえるプロジェクト達成に向け、苫東と千歳はリンクしていることを強調すべき」と提言。「働く人々を引きつける力、快適な環境も問われる。楽しく生活できる基盤創出や文化的な付加価値が鍵になる」と強調した。
苫東で想定されるGX(グリーントランスフォーメーション。化石燃料をクリーンエネルギーに転換し、社会経済システムの変革などを目指す取り組み)産業エリアの形成についても触れ、「日本の工業生産モデルを次世代型に変える一つの基盤になり得る」と期待を寄せた。
















