原爆投下前日 劇団C・A・W朗読劇 映画監督・稲塚さん企画し力強く核廃絶へ

原爆投下前日 劇団C・A・W朗読劇 映画監督・稲塚さん企画し力強く核廃絶へ
感情のこもった朗読劇を披露したカウの団員

 苫小牧市内を拠点に活動する「演劇及び文化創造集団C・A・W(カウ)」(鈴木英之代表)は27日、市錦岡の苫小牧演劇堂で朗読劇を行った。原爆が投下される前日の長崎を描いた小説が題材で、来場者約40人は迫力ある舞台に見入り、核廃絶への願いを新たにした。

 長崎県で原爆に関する映画上映や朗読会を10年以上前から開催してきた苫小牧出身の映画監督稲塚秀孝さん(72)が「地元で平和について考える機会をつくりたい」と企画した。

 朗読劇は、井上光晴の小説「明日~1945年8月8日・長崎」を題材に稲塚さんが台本を手掛けた。原爆投下前日の結婚式や出産の様子を団員が感情を込めて朗読し、人々の日常の喜びや力強さを表現した。同県のOMURA室内合奏団の中原大幾さん(48)によるバイオリン演奏も行われた。

 市三光町の大学生、ローズ泰陸さん(18)は「声のトーンや表情から伝わるものがあった。ラストシーンで赤ちゃんを出産した後に原爆の音が響き、戦争の悲しみを感じた」と語った。市沼ノ端中央の菊池乙之さん(81)は「役者の声色がとても良く、バイオリンも効果的だった。情景が浮かんできた」と感想を述べた。

 鈴木代表は「演劇は歴史を語り継ぐ一つの表現方法だと思う。今後も機会があれば行いたい」と話した。

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