売り手市場、選考早期化 1日に採用解禁 大学生や高専生

売り手市場、選考早期化 1日に採用解禁 大学生や高専生
キャリア担当者(左)に就職活動の状況を話す学生=北洋大

 2024年春に卒業予定の大学生らを対象にした採用選考が6月1日、解禁される。コロナ禍が一段落し、企業の求人数も増える中、オンラインでの企業説明会などが浸透。苫小牧市内の大学生や高専生の中にも、すでに面接を終え、内々定を得た学生が少なくない。

 政府が企業に要請する採用ルールでは、説明会などの広報活動は3月1日、面接などの選考は6月1日、内定は10月1日以降となっている。しかし、リクルート(東京)の就職みらい研究所の調査では、来春卒業予定の大学生の就職内定率は5月15日時点で72・1%と、前年同日比6・7ポイントアップ。同日時点の調査を始めた21年卒(調査は20年)以降、年々上昇しており、最高値を更新した。

 北洋大学(奥村訓代学長)は4年生の半数の25人ほどが、来春の就職を希望。今年4月から学生のキャリア形成を支援する職員が1人ずつと面談し、就職活動の状況を把握している。

 キャリア担当職員の笹辺義人さんは「観光、宿泊業や航空業などを中心に採用枠が増え、積極的に学生を採ろうという姿勢がうかがえる」と指摘。QRコードによる求人票のペーパーレス化も進み、現時点で150社ほどから求人があるという。今後も求人件数は増える見通しだが、早くも「内々定を得た」という学生が相次いでいる。

 「日本で働きたい」と語る中国出身の男子留学生(25)は3月末、航空会社やIT関連会社など約30社にエントリーシートを提出。4月ごろからオンライン面接が続々とあり、同月末に1社から内々定の通知が届いた。「まだ日本語能力が不十分なので受かったのは不思議」と男子留学生。現在も、IT会社の内々定獲得を目指し、8社ほどの入社試験に臨んでいる。

 苫小牧工業高等専門学校(小林幸徳校長)では、120人ほどが来春の就職を希望。キャリア教育センターの八田茂実センター長は「今年は1回目がオンライン面接でも、2回目以降は対面式が多い。採用枠も増えている」と話す。

 高専についても採用選考の早期化傾向が見られ、エンジニアを目指す機械系5年の男子学生(20)は、1月に札幌市内で行われた企業説明会に参加。3月のインターンシップを経て、その後の面接で内々定を獲得した。

 ゼネコンへの就職を希望する都市・環境系の女子生徒(19)=5年=は4月に面接し、6月に役員面接を控えており「緊張せずに志望動機や思いを伝えられるようにしたい」と意気込む。

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